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12年前、敬愛していた姑が失踪した。その日、何があったのか。老年を迎えつつある女性が、心の奥底にしまい続けてきた瞑い秘密を独白する「林檎曼荼羅」。別荘地で1人暮らす中年女性の家に、ある日迷い込んできた、息子のような歳の青年。彼女の心の中で次第に育ってゆく不穏な衝動を描く「ヤモリ」。いつまでも心に取り憑いて離れない、悪夢のような9編を収録。
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Posted by ブクログ
沼田まほかるはじっとりドロドロした話を書くのでコワいものみたさでいつも読んでしまうのだけれど、今回の短編集もそれがただよった作品ばかり。世にも奇妙な物語のようにコワく終わるものが多かった。夏の暑い夜に背筋が寒くなるのでオススメ。
9話からなる短編集…沼田先生の短編集ってこれしかないんでしょうか?まだまだ読みたい、文句無しに面白かった。全話甲乙つけがたい中であえて一番好きを上げるなら「沼毛虫」。人が持つ心の闇、抉られてできた隙間、失った常…物凄くいい後味ですね、イヤミス的に。
ここ最近、しばらく韓ドラにハマってしまい全然読書できてなかった… 「ユリゴコロ」を楽しめたので今回も楽しめたやっぱり。 長編と違って短編の方が沼田さんの個性が光る気がする。 とにかく好きなやつ! 「好きな作家さんは」と聞かれれば答えたくなるひと。 『普通じゃない』が一番好き。沼田まほかるワールドに引...続きを読むきずり込むも最後の最後でこんな最高の終わり方って‥‥。 どの作品も癖になる気持ちわるさでたまりません。
3年くらい前に読んだので、「めちゃくちゃ面白かった」以外のことを覚えてないのだけど……『林檎曼荼羅』の最後の一文にめちゃくちゃ痺れて、そこだけはっきり覚えている
「林檎曼陀羅」「レイピスト」「ヤモリ」「沼毛虫」「テンガロンハット」「TAKO」「普通じゃない」「クモキリソウ」「エトワール」 9つの短編が収録されています。 最近の女性作家があまり怖い話を書かなくなり恋愛・日常的な作品に移行する中で久しぶりに背筋がぞわりとする様な作品に出会いました。 どの作品...続きを読むもとにかく怖いです。 それも血が飛び交う様な怖さではなく心理的にぞくぞくする様な恐ろしさ。 恐ろしくて堪らない、けれど結末が気になって読み始めたら止まらない。 沼田 まほかるさんの世界観は癖になります。
一気読み
はじめての作家さんでしたがモヤモヤとドキドキと驚きであっという間に読みました。違う作品も読んでみたいです。
「痺れる」の意味 1 からだの一部または全体の感覚が失われ、自由がきかなくなる。「正座して足が―・れる」 2 電気などを感じてびりびりふるえる。「感電して―・れた」 3 心を奪われてうっとりとする。強烈な刺激を受けて陶酔する。「ジャズ演奏に―・れる」 3番かな? この短編集は〜! 何か魔が...続きを読むさしてというか… こんなん、あかんやろ〜と思いながら…って感じのいつものイヤラシイ感じなのが好き! いつものを期待して読んだけど、コミカルなのもあって新鮮でした〜(「普通じゃない」) 最後のオチが笑ける〜 帯に書いてある通り 「怖さも面白さも尋常じゃない九つの物語」 でした〜(^-^)v
短編集。ユリゴコロが好きで集めだした作者さんなんですがアミダサマの世界観が合わなかったので恐る恐る読みました。これはとても読みやすい。 九編全て女性の視点で書かれていて、恐怖や嫌悪感や性欲や嫉妬。 女性が読むと共感する部分が多そうと感じました。
沼田さんの作品は「ユリゴコロ」に次いで2作目。 短編集だが、どれもゾワゾワする違和感みたいなものを感じながら読み進め、最後でちゃんとオチもあり。 陰な刺激を受けたいときに沼田さんの作品を手に取ろうと思います。
帯には9作の短編小説全てが逸作と書かれてあり、興味を持った。まほかるの作品は2つ読んでいて、どちらも大変好みだったため、期待大。短編でありながら彼女の特徴である、暗く重いが、決して嫌味な感じはなく、オチでしっかり裏切ってくれる所は健在。 印象的だったのと、もう一度ゆっくり読みたいのは沼毛虫かな。
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沼田まほかる
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