蟹工船 一九二八・三・一五

蟹工船 一九二八・三・一五

660円 (税込)

3pt

おい地獄さえぐんだで-函館から出港する漁夫の方言に始まる「蟹工船」。小樽署の壁の日本共産党万歳! の落書に終わる「三・一五」。小林多喜二(1903-1933)25歳のときの2作は、地方性と党派性にもかかわらず思想評価をのりこえプロレタリア文学の古典となった。搾取と労働、組織と個人。歴史は未だ答えず。[解説=蔵原惟人]

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蟹工船 一九二八・三・一五 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2022年09月21日

    蟹工船に集められた人たち。
    彼らは日雇い労働者のようなもので、かつては土地の開墾や炭鉱で働き、たまたま今回はここに流れ着いた。
    淡々と描かれる労働の描写は返って凄惨さを増す。
    ひどいの一言では済まない感情が湧く。
    炭鉱で働いていた祖父を思う。
    昔々の話ではない。まだこのような状況が残っていたに違いな...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年04月04日

    かなり政治的なところがあるので今まで遠ざけていたが。思い切って読んでみることにしました。かつて日本にあった理不尽かつ残酷な労働環境の実態がありありと伝わってきました。こういったプロレタリアートの考え方は100%賛成は出来ませんが、そうでなくとも楽しめる(?)作品です。

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    Posted by ブクログ 2020年04月20日

    小林多喜二の「蟹工船」と「一九二八・三・一五」を読んだのは約30年前。
    30年前も岩波文庫で読んだが、今度はワイド版岩波文庫。

    最初に読んだときは、

    漁夫たちは寝てしまってから、
    「畜生、困った! どうしたって眠れないや!」と、体をゴロゴロさせた。「駄目だ、伜が立って!」
    「どうしたら、ええんだ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2011年08月16日

    下級労働者達の苦闘のお話。いや、面白かった。後半は実は読めてないんですが、面白かったです。
    赤化とはこの様に行われるのかと笑いつつも、恐らく今現在でも通用するであろう悲惨な労働現場で働く方々のお話でした。

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    Posted by ブクログ 2022年02月18日


    メモ
    ・独特な言い回しに苦戦
    ・資本主義と帝国主義の関係
    ・赤化が歴史で習ったようなマクロなレベルでなく、一人一人の労働者から見たミクロなレベルで描かれている(教科書で学ぶのとはやっぱりちがう)

    ・はじめは、皆同じように不満を抱いているのに、資本家に対して何も行動を起こせず、過酷な労働環境を受け...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年02月11日

    日本の代表的なプロレタリア作家、小林多喜二の代表作「蟹工船」が収録されています。
    プロレタリア文学自体は小林多喜二以前にも存在していたのですが、「蟹工船」が雑誌「戦旗」に連載されたことで、プロレタリア文学が脚光を浴びるきっかけとなりました。
    武者小路実篤らの"白樺派"、菊池寛らの...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年11月17日

    今の労働環境にも通じるところがある。本作中にでてくる台詞で、慣れこそが一番の弱点。既成概念を捨てろ!このフレーズが心の底まで鋭い矢になって突き刺さっている。

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    Posted by ブクログ 2012年06月02日

    プロレタリア文学として、前から読みたかった一作。
    当時の過酷な状況を知ることが出来て、とても有意義だった。

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    以外に短いお話だったことに驚いた。
    でも、読んだ後、「自分のやりたいこと」って何だろうか?と考えた。
    歯車になって働くことに、不満も抱かなくなってしまってるんじゃないかと思ってしまった。
    蟹の缶詰を作る人たちの名前が一切出てこず、集団として、また駒として扱われていることが伝わってきた。

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    Posted by ブクログ 2011年07月17日

    大昔の学生の時読んでみたが、、暗くてつまらないで終わった。仕事と生活に疲れた今読むと、雑夫から監督にまで感情移入が出来、細部がリアルで、これは名作なんだなあと再確認(蟹工船の方ですが)「一九二八」については、少々複雑。共産主義がね、好きでないのよ。

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