蟹工船・党生活者

蟹工船・党生活者

440円 (税込)

2pt

海軍の保護のもとオホーツク海で操業する蟹工船は、乗員たちに過酷な労働を強いて暴利を貪っていた。“国策”の名によってすべての人権を剥奪された未組織労働者のストライキを扱い、帝国主義日本の一断面を抉る「蟹工船」。近代的軍需工場の計画的な争議を、地下生活者としての体験を通して描いた「党生活者」。29歳の若さで虐殺された著者の、日本プロレタリア文学を代表する名作2編。

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蟹工船・党生活者 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年01月21日

    プロレタリア文学の代表作。

    行き過ぎた資本主義への抑制、という観点では、現代社会においても、共感できるところ、学ぶべきところはあるのだろう。
    最後に監督が解雇され、自分もまた大きな社会構造の歯車でしかないことに気づかされる。
    厳しい労働環境を具体的に描く一方、この終わり方を以って社会構造全体の問題...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年08月24日

    いつの時代でも社会に与える影響は不変。
    読むタイミングによって感想が大きく異なると思う。
    現代日本の物価高や賃金の上がらなさ、将来への見通しの無さに端を発する不満や暗い雰囲気は、世情は全く違えど蟹工船の時代から一周したのかと思うほど。
    現代の20代が読んだら共感する人も多いのではないかと思う。

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    Posted by ブクログ 2023年02月13日

    カニ光線

    中学生の頃恥ずかしながらカニ光線だと思っていた。それから15年経て、読んでみた。

    気付き
    ・搾取されないために勉強は必要
    ・何も考えずに仕事をしていてはいけない
    ・共産主義の良い面の影響
    ・日本を築いた先人達に感謝したい

    汚い、重い、辛い、の三拍子揃った本だが、自然とスラスラいける。...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年08月06日

    日本史で小林多喜二の名前をした時からずーっと読みたくて、でもいつも本屋さんに行くと違う本を買っていて…ようやく読めた蟹工船!!!

    シンプルに、両作品ともめっちゃめちゃ興味深いし奥深い。プロレタリア文学にハマりそう

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    Posted by ブクログ 2021年10月25日

    正に近年の日本。
    もうすぐ衆院選だが、選挙の大切さを身に染みた。
    国や周りを変えるのは己とその組織。
    資本主義が世界で崩壊されつつある今こそ読んで良かったと思った。
    一時期に確かこの本はかなり売れ行きが尋常ではない時期があり、これは「ブラック企業」が出始めた頃だったように記憶している。
    声を上げるこ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年02月21日

    ひたすらにえげつない。監督にボコボコにされた漁夫が恨みを晴らすため監督の部屋に殴り込んで部屋をめちゃくちゃに壊したが、監督だけはどういうわけか居なくて監督だけは壊せなかったという場面が特に印象的だった。いつの時代も損をするのは末端の人間で、上の人間は何かあったら尻切れトンボのように逃げていく。この時...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年02月01日

    方便・独特な文体であるが、読点を細かく入れ読むやすい文章だった。
    「蟹工船」は、人間を人間と扱わない残酷な環境で、自分には刺激的であった。凄かった。

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    Posted by ブクログ 2024年01月18日

    ー蟹工船ー
    マルクスは労働力の商品化を唱えたが、蟹工船では、労働者(人間) が器と化している。その器とは、「労働」という機能を果たすための器である。家畜ならば、働けなくなっても、 その肉を食らうことができるが、壊れた器は捨てるしかない。なので、蟹工船の労働者たちは、家畜にも劣る扱いを受けている。作者...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年12月16日

    日本史の授業とかでタイトルだけ知ってたのを読んでみようと決意。

    どうしても、文体とか知らない言葉とかで読みづらさはあるが、作品として表現したいことや当時のひどい労働者の境遇などはよく伝わってくる。

    小林多喜二がこの作品を書いた数年後に虐殺された現実がこの日本であったことを思うと非常に心が痛い。

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    Posted by ブクログ 2023年12月13日

    貧困者から無慈悲に労働力を搾取する蟹工船。資本主義という名の下に軍需工場で不合理な労働を強いられる党生活者。大小の差はあれどブラック企業やハラスメントと名を変えてスケールダウンしながらも現代にまで受け継がれてしまっていると感じた。現代の社会人にも多くの人に読んでほしいプロレタリア文学である。

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