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17歳の女子高生・美紗の前にあらわれた不思議な魅力の転校生・榊冬馬。満月の夜、屋上庭園で意識を失ったところを冬馬に助けられた美紗は、二十歳で死ぬ病気に罹っていることを冬馬に告白する。次第に体が弱り病室のベッドに伏せる美紗を訪ねた彼は美紗の病気を治すという――二人触れ合って、ともに生を願うという方法で。美紗と冬馬の愛は至上の高みに昇りつめる。ところが実は冬馬は吸涙鬼種族の一人だった。
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Posted by ブクログ 2013年02月21日
文庫で久々に市川拓司。 一時のようなどはまりはないものの、やっぱりこの人の世界観というのは独特だなと思う。 最新作読んでないんですけどね。買ってそのままの状態。
Posted by ブクログ 2015年08月06日
ウエットな恋愛もののような出足から一転、物語はファンタジー的色合いが強くなる。 ただ、やり過ぎではなく節度があるので、落ち着いた心に沁みる作品に仕上がっていると思います 。
Posted by ブクログ 2016年09月18日
少女漫画のような設定とストーリーは普通読んだら気恥ずかしくなるが、市川さんの小説は不思議とそれを感じさせない。
Posted by ブクログ 2014年05月21日
愛を信じるすべての人のために。人の涙を吸って、ひっそりと生き延びる種族がいた。愛するがゆえに身を引かねばならない悲しい性.彼らの幸福とは・・・。どちらかいうと恋愛小説よりもファンタジ小説に近いかもしれない.ストーリは何となく物足りなさを感じたものの,結末はとても切なく美しい.さすが市川さんって感じか...続きを読むな.
Posted by ブクログ 2014年01月14日
人間離れした1族とそれに恋した女の子のお話。 吸血鬼からとったのだろうけど、 涙を吸うところの必要性がイマイチ理解できなかった。 最後の終わり方は、市川拓司らしく美しかった。
Posted by ブクログ 2012年10月26日
涙を吸わなければ生きていけない特殊な人種の物語。 その設定や世界観をもっと広げて欲しかった。 というか、実際に涙を吸った場面はひとつだけだったし特殊能力を発揮する場面もすごく淡々と進んだ。 あからさまな盛り上がりシーンもなく、すごく静かに物語が進んでいってちょっと物足りなかったかも・・・。
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