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親と子、教師と生徒の絆を深く描く問題作。
旭川の私立中学校に赴任した教師の杉浦悠二は、生徒のひとり、佐々林一郎の暗い表情が気になっていた。じつは一郎は、実業家の父を持つ裕福な家の息子であったが、姉だと信じていた奈美恵が父・豪一の愛人だったことを知って以来、すさんでいたのだった。悠二は一郎の力になりたいと何かと尽力するが、一郎は全く心を開かない。それどころかますますすさんでいくのだった。
1968年(昭和43年)、1975年(昭和50年)に2度、テレビドラマ化された、昭和を代表する名作!
「三浦綾子電子全集」付録として、新聞連載にあたっての文章(単行本未収録コラム)を収録!
※期間限定無料版、予約作品はカートに入りません
Posted by ブクログ 2009年10月04日
三浦綾子さんは塩狩峠を中1で読んで以来。
杉浦先生の温かさ。
これは塩狩峠のあの人を彷彿させた。こんな人になりたいです。私。
一郎の思春期に迎えた受け入れがたい家庭の事情。和夫の素直さ。久代の抱える過去。いまも癒えない傷。トキの隠したい現実と世間の目を恐れる虚栄心。
大人になることが酷なことだと...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年03月18日
何というか良い人すぎる先生とお金持ちひねくれ者の話。先生が心配する気持ちが高校生にとっては、うざったくもあり理解されないと思う。当事者の心理とはそういうもので、心を閉ざしてしまうとそれ以上は入り込めなくなってしまうものなのだろう。昔の自分のことを考えるとわかるような、わからないような。
三浦綾子さ...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年02月16日
中学生のころ、土曜日の夜に夜更かししていたらテレビ大阪でふるーい映画が放映されていました。その後高校生になって三浦綾子さんの著作をいろいろ読んでいたらあの時観ていた映画の原作を発見!さっそく読みました。そして、最近「氷点」をきっかけに再び読んでみました。
この作品は北海道ではかなり名の売れた実業家...続きを読む
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