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にせの連絡電話にだまされて雑巾長靴持参で登校し大笑いされた中学時代。“瞬間湯沸器”の父に対抗してのハダシの家出? テレビ局につとめてみればここはふしぎな世界、そもそもケツカッチンとは何ぞや。時間に追われながらも友あり旅ありおいしいものあり、たくみにゆとりを作っての、ちょっとうらやましい人生。
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Posted by ブクログ
阿川佐和子、35歳の時の初エッセイ集。 文庫版の巻末、阿川弘之の「解説」が抱腹絶倒もん。これだけでも手にとる価値あり。「何しろ本を読まない子供だったのである」とある。志賀直哉に可愛がられ、小学校にあがる時にはランドセルまでもらったのに、高校へ進んでも、大学に入っても、志賀作品を読んだ形跡なし。父親の...続きを読む作品にいたっては「是非一度拝見したいと思っています」と調子のいいことを言いながら、おそらく読んでいない。慶應の文学部西洋史学科を卒業したのに、ちゃんとした本を読んだことがないように見える。……(うーん、なんだか大物になりそうな予感) 後年、その娘にエッセイの原稿依頼が来る。はたしてちゃんと書けるのかと心配する父親。だから、ちょっと特訓。 38篇のエッセイ。テレビのCM撮りや、小学校の図書室での編み物教室など、おもしろいエピソードがきれいに詰まっている。特訓の成果か。
阿川佐和子さんの約30年前の著作。やはりお父上絡みのエピソードが最高に面白いですが、他のエピソードでも率直で陰りがなく鋭い人間観察力と、全編に流れるユーモラスな空気とリズムが際立っています。お父上による厳しくも愛情溢れた、声に出して読みたくなる美しい日本語そのもののあとがきも秀逸です。
檀ふみと並んで、芸能界のエッセイ二大女王の一人。壇さんのような失敗や愚痴から派生した話よりも、自分の過去の思い出の切り売りなところが有るので、印象に残る話が多い。一番ネタにされている、作家である父については、いずれのエピソードもあまり良い風には書かれていないものの、阿川さんはお父さんが好きなのだろう...続きを読む。そういう文である。
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