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Posted by ブクログ 2012年07月16日
これもまた水野先生からの課題図書。
モーリス・ゴドリエさんの「経済人類学序説」でマルクスの貨幣論を勉強した後に持ってこられた。まったく、いつもタイミングがすごすぎる。
表題作の「ヴェニスの商人の資本論」はとても面白い謎解きになっていて、貨幣の資本主義における働きが何となく掴めるようなお話しである。...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月04日
一般向けに岩井先生が書いたエッセイ集だけどどれもきわめて秀逸。目から鱗が落ちるとはこういうことを言うのだろう。経済に本源的に内在する不均衡、それを逆説的に安定させるヒト(労働市場)と利益動機で行動しない中央銀行の存在。彼のテーマである資本主義の本質である技術革新(シュムペーター動学)と昨今の信認の問...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年05月02日
本書は貨幣論などで有名な岩井氏のエッセイが多数収められた本になります。著者が最後に述べているように、大きくは1)資本主義論、2)貨幣論、3)不均衡動学論、そして4)他人の著書の論評の4つになりますが、個人的にはやはり貨幣論が一番面白く感じました。そして貨幣論自体は1)の資本主義論や3)の不均衡動学論...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年03月10日
著者のエッセイや書評、『不均衡動学』の解説や補足をおこなった論考などが収録されています。
冒頭のエッセイ「ヴェニスの商人の資本論」は、著者の妻である水村美苗からアイディアを示された執筆に至ったとのこと。シェイクスピアの『ヴェニスの商人』におけるアントーニオとシャイロックを、共同体の論理と資本の論理...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年12月27日
記号化や”貨幣”という得体の知れないモノを、当たり前の領域から引きずり下ろしてもう一度考えるきっかけになる本。とてもわかりやすく、記号媒介的な私たちの世界の孕む不気味な雰囲気を描いていると思う。
世界は記号で表象されている。そして計量されている。しかし、貨幣という数字が表象する”資本”はその現実の量...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年06月30日
昔(高校生の時)は四苦八苦しながら読んでた評論文だけど、少し大きくなってから、改めて通して読むと面白かった。なんでも経済学的に考えられて、それが思いもしない結論にたどり着く所が。
世の中の全ては、個々の「何に価値を見出すか」によって成り立ってるのね。
経済学の基礎知識を暗黙の了解とするような内...続きを読む
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