ヴェニスの商人の資本論

ヴェニスの商人の資本論

990円 (税込)

4pt

〈資本主義〉のシステムやその根底にある〈貨幣〉の逆説とはなにか。その怪物めいた謎をめぐって、シェイクスピアの喜劇を舞台に、登場人物の演ずる役廻りを読み解く表題作「ヴェニスの商人の資本論」。そのほか、「パンダの親指と経済人類学」など明晰な論理と軽妙な洒脱さで展開する気鋭の経済学者による貨幣や言葉の逆説についての諸考察。

...続きを読む

詳しい情報を見る

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

ヴェニスの商人の資本論 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    インテリ萌。お金(資本主義制度)にどうしてこんなに振り回されなくてはならんのかしら?という疑問のもとに、面白そうだったので初岩井克人。資本主義からは解放されないにせよ、教養ある洗練された文章が素敵だった。貨幣、ビジネスの歴史についても触れているので、経済史を知らない人間には勉強になった。

    0
    2019年03月21日

    Posted by ブクログ

    これもまた水野先生からの課題図書。
    モーリス・ゴドリエさんの「経済人類学序説」でマルクスの貨幣論を勉強した後に持ってこられた。まったく、いつもタイミングがすごすぎる。

    表題作の「ヴェニスの商人の資本論」はとても面白い謎解きになっていて、貨幣の資本主義における働きが何となく掴めるようなお話しである。

    0
    2012年07月16日

    Posted by ブクログ

    7/31
    シェイクスピアがユダヤ人嫌いだったんじゃなくて、キリスト教には他者としてのユダヤ教が必要だった。
    『ヴェニスの商人』を、貨幣の交換原則などから論じた(?)名著。

    0
    2009年10月07日

    Posted by ブクログ

    一般向けに岩井先生が書いたエッセイ集だけどどれもきわめて秀逸。目から鱗が落ちるとはこういうことを言うのだろう。経済に本源的に内在する不均衡、それを逆説的に安定させるヒト(労働市場)と利益動機で行動しない中央銀行の存在。彼のテーマである資本主義の本質である技術革新(シュムペーター動学)と昨今の信認の問

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    本書はエッセイ、書評本といった印象もあるが、『ヴェニスの商人』に対してこのような資本論的解読をしたのは、岩井克人が初なのか。また、その点において、同氏の奥さんである水村美苗の影響は受けていたのか。また、こうした寓話的な解読における、経済学的意義というのはどのような点にあったのか、という点を気にしなが

    0
    2025年07月15日

    Posted by ブクログ

    本書は貨幣論などで有名な岩井氏のエッセイが多数収められた本になります。著者が最後に述べているように、大きくは1)資本主義論、2)貨幣論、3)不均衡動学論、そして4)他人の著書の論評の4つになりますが、個人的にはやはり貨幣論が一番面白く感じました。そして貨幣論自体は1)の資本主義論や3)の不均衡動学論

    0
    2023年05月02日

    Posted by ブクログ

    面白い!!!ヴェニスの商人の読み方が凄すぎる。

    利潤とは、差異から生まれる。
    価値体系と価値体系の間の、差異から生まれる。

    商業資本主義:(例)東洋と西洋の
    産業資本主義:(例)労働力市場と商品市場
    今:(例)現在と未来

    0
    2021年08月05日

    Posted by ブクログ

    著者のエッセイや書評、『不均衡動学』の解説や補足をおこなった論考などが収録されています。

    冒頭のエッセイ「ヴェニスの商人の資本論」は、著者の妻である水村美苗からアイディアを示された執筆に至ったとのこと。シェイクスピアの『ヴェニスの商人』におけるアントーニオとシャイロックを、共同体の論理と資本の論理

    0
    2016年03月10日

    Posted by ブクログ

    記号化や”貨幣”という得体の知れないモノを、当たり前の領域から引きずり下ろしてもう一度考えるきっかけになる本。とてもわかりやすく、記号媒介的な私たちの世界の孕む不気味な雰囲気を描いていると思う。
    世界は記号で表象されている。そして計量されている。しかし、貨幣という数字が表象する”資本”はその現実の量

    0
    2012年12月27日

    Posted by ブクログ

    昔(高校生の時)は四苦八苦しながら読んでた評論文だけど、少し大きくなってから、改めて通して読むと面白かった。なんでも経済学的に考えられて、それが思いもしない結論にたどり着く所が。

    世の中の全ては、個々の「何に価値を見出すか」によって成り立ってるのね。


    経済学の基礎知識を暗黙の了解とするような内

    0
    2012年06月30日

ヴェニスの商人の資本論 の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

ちくま学芸文庫 の最新刊

無料で読める ビジネス・経済

ビジネス・経済 ランキング

岩井克人 のこれもおすすめ

ヴェニスの商人の資本論 に関連する特集・キャンペーン

同じジャンルの本を探す