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Posted by ブクログ 2019年01月12日
ただ資料を集めただけとはいえ、加藤周一がどんな人物か、また伊藤整がどんな人物か、そんなことを知っていれば読後感が大きく異なるはずだ。数ある戦時中の自伝や日記のなかから、なぜそれをチョイスしたのか思いをめぐらすことも愉しみである。
開戦と終戦の瞬間を切り取ることで、山田風太郎は自身の日記と対にしたかっ...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年06月07日
戦争は正義と悪との争いではない。国家の暴走によって民の命の尊厳を踏みにじる愚挙でしかない。その真相に気付かない民に責任は無い。社会や情報の偏重によって洗脳に近い状況へ追い込んでいく怖さが、様々な人びとの言動で如実に伝わる。その後の悔恨や不条理はもちろんある、時を経て人びとは変わりゆく。ただし歴史は変...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年04月05日
山田風太郎と言えば忍法帖だが、最近はそれ以外の作品もチラホラ読んでみたりしている。というわけで、『同日同刻』。前半が太平洋戦争の開戦当日(真珠湾攻撃)の詳述で、後半は、太平洋戦争最後の 15日間(2回に亘る原爆投下とポツダム宣言受諾、玉音放送まで)を描く。対比が無されている部分も、対比がない部分もあ...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年09月28日
日本の、否、世界の運命を別つ数日間が、複数の人の手記などによって立体的に浮かび上がる。誰もにとって地面がひっくり返るような出来事が起きたとき、言葉はふさわしくないけれど、人間というのは面白いなあと思う。作家は民衆の「語りべ」であると著者が言うように、作家の手記は特に興味深いものであった。
玉音放...続きを読む
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