隣のアボリジニ――小さな町に暮らす先住民

隣のアボリジニ――小さな町に暮らす先住民

660円 (税込)

3pt

独自の生活様式と思想を持ち、過酷な自然の中で生きる「大自然の民アボリジニ」。そんなイメージとは裏腹に、マイノリティとして町に暮らすアボリジニもまた多くいる。伝統文化を失い、白人と同じような暮らしをしながら、翻弄されて生きる人々……その過去と現在を描く。多文化主義オーストラリアのもうひとつの素顔。

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隣のアボリジニ――小さな町に暮らす先住民 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2022年09月24日

    人類学者の卵だった著者がオーストラリアに滞在し、街に住むアボリジニとイメージのなかのアボリジニのギャップにショックを受けながら、友情を通して〈理想の先住民〉ではない隣人としての姿を少しずつ知っていく過程を綴った体験記。


    管啓次郎の『本は読めないものだから心配するな』で紹介されていたので手に取った...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年05月05日

    上橋菜穂子さんの研究者としての側面がうかがえる本。
    実際に何度か現地に滞在して行った調査から、アボリジニの人たちの歴史、文化や民族集団としての復興の労苦などがわかる、

    それと同時に、日本人とはまた違った家族のつながりや親族集団の構造などについても説明があり、非常に興味ぶかい。

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    Posted by ブクログ 2017年01月17日

    隣のアボリジニ 上橋菜穂子 筑摩書房

    小説家で有名な文化人類学者によるフィールドワークのお話

    先住民は遠くに在りて思うもの
    という意味から上橋さんは学者の調査研究としてではなく
    海外派遣の教師という立場でオーストラリアに潜入して
    アボリジニの生徒がいる小学校を選びました
    日々の暮らしの中でで...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2011年06月29日

    「守り人」シリーズの上橋さんが文化人類学者とは知っていましたが、そのお仕事ぶりを描かれた本があったとは知りませんでした!守り人シリーズとちがって、ハードでシリアスな現代のアボリジニの生活。しかもこの新版の文庫の解説はなぜか池上彰さんです!

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    Posted by ブクログ 2011年04月02日

    「異文化交流」「異文化共存」。  あまりにも手垢にまみれた感のあるこの言葉。  それぞれの言葉が持つスローガンは高尚なものだと思うし、決してそれらを否定するものではないけれど、その実現となると絶望的なまでに多くの問題を孕むものなんだなぁ・・・・ということを改めて再認識しました。  極論すれば異文化が...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2010年11月12日

    実は現代思想の入門書にもなっている。(勿論「アボリジニ」はそんなもののために存在しているわけではないが) 中学入試でここから出題しても良いのではないだろうか。

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    Posted by ブクログ 2010年10月31日

    この本はアボリジニについて書かれた本ですが、いわゆるステレオタイプのアボリジニではなく、白人社会の中で、白人とともに暮らす人間味溢れるアボリジニの姿が描かれています。
    文化も言葉も独自のものが薄れて生きながらも、力強く生きている姿は在日コリアンと重なる部分も多く、心強く感じます。
    世界のマイノリティ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2010年09月28日

     この前に読んだ本が、これから日本語(日本文化)が亡びるであろう事を憂いた本でしたが、こちらは現在進行形で亡びの道を歩んでいる、そして既にその一部は亡びてしまった言語・文化についての本。
     そしてこの本は、旅行会社の宣伝に登場するような昔からの伝統文化を守っている人々ではなく、白人達と同じ町に暮らす...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年07月26日

    本書を読んで、アボリジニのイメージが、非常に変わりました。町に住むアボリジニが、どのように悩み、苦労しながら生活してきたのかがよく分かりました。アボリジニの伝統を抱えながら、白人社会の中で生活する難しさ、そこから生じる様々な問題もありますが、明るく楽しく生活している隣のアボリジニが増えることを望みま...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年03月01日

    上橋さんの描く物語の文化の繊細さや作り込みの奥深さは、こうした異文化との交流の経験とそれに基づいたリスペクトがあるからこそ、生まれているのだと感じた

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