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Posted by ブクログ 2022年09月24日
人類学者の卵だった著者がオーストラリアに滞在し、街に住むアボリジニとイメージのなかのアボリジニのギャップにショックを受けながら、友情を通して〈理想の先住民〉ではない隣人としての姿を少しずつ知っていく過程を綴った体験記。
管啓次郎の『本は読めないものだから心配するな』で紹介されていたので手に取った...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年01月17日
隣のアボリジニ 上橋菜穂子 筑摩書房
小説家で有名な文化人類学者によるフィールドワークのお話
先住民は遠くに在りて思うもの
という意味から上橋さんは学者の調査研究としてではなく
海外派遣の教師という立場でオーストラリアに潜入して
アボリジニの生徒がいる小学校を選びました
日々の暮らしの中でで...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年04月02日
「異文化交流」「異文化共存」。 あまりにも手垢にまみれた感のあるこの言葉。 それぞれの言葉が持つスローガンは高尚なものだと思うし、決してそれらを否定するものではないけれど、その実現となると絶望的なまでに多くの問題を孕むものなんだなぁ・・・・ということを改めて再認識しました。 極論すれば異文化が...続きを読む
Posted by ブクログ 2010年10月31日
この本はアボリジニについて書かれた本ですが、いわゆるステレオタイプのアボリジニではなく、白人社会の中で、白人とともに暮らす人間味溢れるアボリジニの姿が描かれています。
文化も言葉も独自のものが薄れて生きながらも、力強く生きている姿は在日コリアンと重なる部分も多く、心強く感じます。
世界のマイノリティ...続きを読む
Posted by ブクログ 2010年09月28日
この前に読んだ本が、これから日本語(日本文化)が亡びるであろう事を憂いた本でしたが、こちらは現在進行形で亡びの道を歩んでいる、そして既にその一部は亡びてしまった言語・文化についての本。
そしてこの本は、旅行会社の宣伝に登場するような昔からの伝統文化を守っている人々ではなく、白人達と同じ町に暮らす...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年07月26日
本書を読んで、アボリジニのイメージが、非常に変わりました。町に住むアボリジニが、どのように悩み、苦労しながら生活してきたのかがよく分かりました。アボリジニの伝統を抱えながら、白人社会の中で生活する難しさ、そこから生じる様々な問題もありますが、明るく楽しく生活している隣のアボリジニが増えることを望みま...続きを読む
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