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Posted by ブクログ
読んでいてこれほど感情を高ぶらせた作品は初めてかもしれない。最初は夫の不甲斐なさに憤り、次は身勝手な妻に呆れ、我が道を行く子供たちに茫然。そして読み終わった今は、もう勝手にしろ(笑)と言った感じ。抜群に面白い。今年に入って平さんの作品を読み始めたがすっかりファンになってしまったようだ。
あらすじ(背表紙より)
プチ家出から何年も戻らない母、いいじゃないか、と言う“文鎮”こと父、ダメ男に貢いで飄々と生きる姉、そんな家族にいらだち、上昇志向を実現しようと邁進する妹…。他人の迷惑顧みず、「自分の気持ち」に素直に生きるタフな4人がここにいる。けちなモラルや常識なんて笑い飛ばす、新しい家族の物語。
Posted by ブクログ
好き嫌いは分かれるだろうけど、わたしはものすごく好きです。
4人家族のそれぞれの価値観の違いにがくがく頷いてしまう。家族もまた個人の集まりなのだよなあ。その4人それぞれのキャラを引き立てる文章表現がまた絶妙で、ニヤリとしたり吹き出したりイラッときたり心配したりで、気がつけば読むのを中断できない。入り込んでしまう。近所のおばさんにでもなったような、付かず離れず眺めて、いろいろ噂したり心配したりお菜をおすそ分けしたりしたいww
個人の集まりである集団が家族なのだと、それに対して美化もしないけれど卑下もしない。そのフラットな目線が素晴らしい。
平安寿子さんが好きなひととは、友達になれそうな気がする。
Posted by ブクログ
ご本人もおっしゃってるそうだが、やはりこれは平安寿子の代表作だろう。
「自分の気持ちに正直に生きること」はいいこととされているし、奨励されがちなことなんだけど、もしほんとに「自分の気持ち」に「正直」に生きたらどうなるか、ということのサンプルがここに描かれている。
「文鎮」とあだ名されることなかれ主義の権化みたいな父親の信也、ふらっと家出してそのまま戻らない母親の鷹子、セックスが好きなだけと公言してはばからない姉の積子、やたら上昇志向だけが強い立子。
読者のわかりやすい感情移入や共感を、強烈に跳ね返す登場人物ばかりが、全員自分の気持ちだけに正直に生きた20年間のお話である。
ただ一人常識と良識の塊のように振る舞う佐代子伯母の存在が、むしろうそ臭く見えてくる。自分の気持ちより、世間の思惑を優先する、というのはこういうことなのだ。
こんなに登場人物の誰をも好きになれない小説も珍しいが、それでも目が離せないのはたぶん羨ましいからだ。羨ましいけど自分にはできないからつい否定的な目で見てしまうことになる。
でも彼らは全然めげないし、凹まない。その自己肯定力の強さが、読後しばらくするとじんわり染み通ってくる。
好きにはなれないけど、理解できるし、受容できる。
私にはとても珍しい受け止め方ができた作品だった。
他の本のあとがきで「なんで直木賞みたいな大きな賞をとらなかったのかわからない」というふうに絶賛されてたんだけど、直木賞は無理でしょう、と思った。そういうわかりやすい感動ものじゃないんだよね。
Posted by ブクログ
This story is anything but ordinary family except that each family member lives their own life freely albeit others. Each of them has of course different personality and live through life in their own way. We live life as we like it but usually with a little bit it of other expectations. This book has brought new family picture.
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