とりつくしま

とりつくしま

小説・文芸
649円 (税込)

3pt

死んだあなたに「とりつくしま係」が問いかける。この世に未練はありませんか。あるなら、なにかモノになって戻ることができますよ、と。そうして母は息子のロージンバッグに、娘は母の補聴器に、夫は妻の日記になった……。すでに失われた人生がフラッシュバックのように現れる珠玉の短篇小説集。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    筑摩書房
  • 掲載誌・レーベル
    :
    ちくま文庫
  • タイトル
    :
    とりつくしま
  • タイトルID
    :
    188729
  • 電子版発売日
    :
    2014年02月21日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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とりつくしま のユーザーレビュー

読み終わった後、大切な人に自分の想いを伝えたくなる…
切なくも、優しい気持ちになれること間違いなし! の10話から成るショートストーリー。

この世に未練を残したまま、生涯を終えた人の前に突然現れる『とりつくしま係』。
主人公たちは『とりつくしま係』との契約により、大切に想う人の近くで
なりたい“モノ”として存在し、もう1度だけこの世を体験することが出来るという。

愛する家族、憧れの先輩、お世話になった人達の元へ“モノ”として戻った主人公たちは、
残された人たちと再び時間を共有していく…

作者の一つ一つの言葉選びが絶妙で、“モノ”目線で見る世界も新鮮で良い。
また一話ごとに語り口が変わり、主人公から放たれる言葉や感情が心にスッと入って来ます。

タイトルだけではストーリーの想像が付きにくいですが、
目の前にある細やかな幸せと人を大事に想うことを再確認させてくれる素敵な一冊です。

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    ずるい!!「ロージン」から始まるなんて、ずるすぎる!!こんなの泣いてしまうし、この小説が大好きにならざるをえない!!
    という感じで、とっっても良かった。
    「日記」もとってもよかったし、「くちびる」も可愛かった。

    0
    2026年07月28日

    Posted by ブクログ

    死んだ人の魂がモノにとり憑き遺された人の生活を覗く話。短編11編

    とてもいい。映画化時にすごく売れた本。失ってから気づく大事なものがたくさん詰まっていて短編なのにどれも心がぎゅっとなる。私は誰の何に取り憑くだろう、時を惜しんで大切な人に会いたくなる

    2024年に映画化。
    動かない物に憑依するのは不思議な感覚、描写なのですが、死後の世界を面白く想像出来る本です。気分が落ちているときに読むと心を優しく救い上げてくれます

    0
    2026年07月18日

    Posted by ブクログ

    めーっちゃ良かった。ほっこり、泣ける部門で下半期ベストに入ってくると思う。文体もものすごく好みだった。ずっとうるうるしていた。
    亡くなった人が無機物にとりつく。大切な人のすぐそばにある無機物に。無機物だから、こちらの声は届かない。
    自分は亡くなっているから、大切な人にとっては過去になって、大切な人は少しずつ新しい環境に慣れていく。切ない。でも亡くなった側からしたら嬉しいのかな…。
    特に好きだったのはロージンと青いのとマッサージと日記かなぁ。子供が出てくるのには弱すぎた。親目線も子目線もしんどいて。泣くて。
    私がもし先に亡くなったら、なんにとりつこうかなぁ。我が家のフェイクグリーンにでもなろうかしら。娘と夫をずっと見守りたいな。

    0
    2026年07月15日

    Posted by ブクログ

    好き。とりあえず。
    自分だったら何に…?
    これを読んでからというもの日常でふっと考えるようになってしまった。

    言葉がしみじみと素敵。

    0
    2026年03月02日

    Posted by ブクログ

    先生の扇子になる話はもう泣けて泣けて。心がきゅーーーーとなりました。わたしだったらなににとりつくかな、と考える時間がすき。

    0
    2025年10月31日

    Posted by ブクログ

    とてもいいものを読みました。
    とりつくしま‥‥がないなんてことになりたくない。
    すべての短い短編がどれもどれもいいのです。

    0
    2025年08月15日

    Posted by ブクログ

    白檀、名前、レンズ
    この3つの話が特にお気に入りです。
    短編集なので読みやすかったです。
    全部切なくて心がキュッとなりました。

    0
    2025年08月14日

    Posted by ブクログ

    東直子さんによる文庫版あとがきより引用します。


    P206~
    前略
    「とりつくしま」とは、命をなくした人がこの世に戻ってきて魂を宿すモノのことをそのように呼びならわすよう設定したのですが、「とりつくしま」を考えるということは、死んで間もない人のことを考える、ということになります。誰でもその身に潜ませている「死」を考えることでした。実際に書きはじめる前に、頭の中で、なんらかの未練を残して亡くなった人を想定し、さらにその人が生前一番大事に想っていた人のことを考えました。物になって大切な人に再会した死者たちが、どんなことを呼びかけたいと願うのかを。
    後略



    全十一話の連作短篇集なのですが、全話がとてもいい話ばかりで、どれがよかったかは選べないので前から順番に三篇挙げると


    「ロージン」
    ピッチャーの息子を見守るため、野球の試合で使うロージンになった母。
    これはもう切なかったです。

    「トリカラトプス」
    夫のお気に入りのマグカップになった妻。
    これはちょっと最後にスカッとするいい話でした。

    「青いの」
    いつも遊んでいた大好きなジャングルジムになった男の子。
    優しい優しいお話で涙が出そうになりました。



    全部の話がよくて、はずれは一話もありませんでした。全部説明したいくらいですが。


    この本は明日、作者の東直子さんのオンラインの講座に出るために少し前から積んでいたのですが講座の前に拝読しておけて本当によかったです。
    歌人としての東直子さんの歌集や詩集はほとんど拝読していましたが、小説は初読みでした。
    歌人という個性を活かされた、どこの誰とも違う個性的な作風に思えました。
    天は二物も三物も与えられるのですね。

    講座に参加するのは昨年の穂村弘さんの対面講座以来で一年ぶりです。
    明日の講座がとても楽しみです。
    何だかドキドキ、ワクワクします。

    0
    2025年06月21日

    Posted by ブクログ

    死んでしまったら、「今日」が終わる。

    本当にあっさりとした短編集なのに、しっかり辛くなったし、あたたかい気持ちにもなった。
    特に「日記」「マッサージ」では感情移入しすぎて、涙が止まるまでの数分間は次に進めなかったほど。その次の「くちびる」はまさに中学生の青春で、ほっこりしつつ落差にバグった。笑

    各編の最後の文が心に浮かんで、そこから死者の代わりに綴ったというあとがきを読み、東直子さんのことが大好きになった。
    生きていく勇気をもらいました。

    0
    2025年05月03日

    Posted by ブクログ

    朗読劇で知ってから原作を読もうと購入。こんなにも原作が朗読通りだったとはと衝撃。作者が歌人なので必要な分だけそり落とされた言葉たち。でもまるで1人1人が語っている様な文体に心奪われました。短編でここまで書き分けられる人がいらっしゃるとは!東さんのご本、もっと沢山読みたい!!と魅力にとりつかれてます。
    どのお話も好きだけれど
    特に「名前」と「レンズ」はキラキラした希望の中で終わる感じが優しくあたたかい光が見えて好きでした。
    逆に「青いの」と「ささやき」は辛かった。

    私は何にとりつきたいかなと考えながら読み進めて、母の眼鏡かなという結論に。
    そう考えてるうちに、「今」ときちんと向き合って惜しみなく生きようと思えました。

    0
    2025年03月24日

とりつくしま の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    筑摩書房
  • 掲載誌・レーベル
    :
    ちくま文庫
  • タイトル
    :
    とりつくしま
  • タイトルID
    :
    188729
  • 電子版発売日
    :
    2014年02月21日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
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