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Posted by ブクログ 2012年05月18日
何が書いてあるのかよくわからない。でも、とても大切な何かが書かれていることはよくわかる。
字幕なしで知らない外国語の映画を見ている感じる、と言えば伝わるだろうか。
読みはじめてすぐ、あ、これは『みずうみ』で変わった方のいしいしんじだ、と分かる。何が変わったのか、うまく言えないけど何かが変わった。
『...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年01月05日
出身ではないけど、四国で我が青春時代を過ごしたこともあり、かの地には人並み以上の思い入れがあります。本作で一番目を引くのはお遍路さんだと思うけど、個人的にそれをやったことはなし。巡礼の中で自分と向き合っているうち、本作で描かれたような、常識を超越した世界観が心に浮かんでくるんでしょうか。上手いこと不...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年11月11日
なかなか頭に入らない物語。
阿波、讃岐、土佐、伊予の四つの国の、過去と現在、伝説や歴史的人物、そして土地の「もの」が絡み合い、混然一体となって物語が動いていく。
冒頭の「塩」という作品で言えば、人形浄瑠璃の義太夫節がウキを乗っ取り、主人公をはじめとする登場人物を引きずり回し、カタストロフに追い込んで...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年09月13日
四国を舞台にした短編集。これまでのいしいしんじをイメージして読み始めたため、その作風の変化にびっくり。今までの寓話的な、ちょっとふんわりした要素は全く0。なかなか続きに手が出せず、読み終わるのに3ヶ月近くかかってしまった…嫌いじゃないよ、嫌いじゃないけど、このいしいしんじを受け入れるのに少し時間がか...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年05月10日
古来から現代までに存在した,
神様だとか精霊をはじめ,人間から動植物にいたるまで
ありとあらゆる魂が四国中で静かに息づいていて
物語はいつどこを切り取ることなく流れるように展開されていく.
ときどきぞくっとするほど怖くって
途方もなくグロテスクな文章は
やっぱりいしいしんじだな,って思わずにはいら...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年01月09日
一言で感想を述べるなら『むずかしいほうのいしいしんじ』でした。
いしいしんじ大好きなのですが、これはスルメイカ系だなと思いました。サクッと読んで物語を味わうという感じじゃないです。
よく噛まないと、よくわからない。
正直、読むのに時間がかなりかかってしまいました。読み終わって、なんともいえない感情に...続きを読む
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