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高い防波堤が津波の被害を大きくした?! 低タール・低ニコチンの「軽い」たばここそ、危険である。鉄道やバスの事故、医療事故、原発事故、津波と地震、温泉施設での火事など……事故が起きるたびに、関係者の責任が問われ、規制が強まり、対策がとられる。だが、果たして安全対策によって「安全・安心」は高まったと言えるのだろうか。事故や病気や失敗のリスクを減らすはずの対策や訓練が、往々にしてリスクを増やすことになるのはなぜなのか、考える。著者は、道路幅が広がればスピードを出す運転手がいるように、立派な防波堤を信頼したがために津波警報でも逃げなかった例をあげ、人間の心理を考えない安全対策では心もとないことに警鐘を発する。内外の豊富な実例をあげながら、人間の心理とリスク行動の謎に光を当て、いかにしてリスクと向き合うべきか、リスク・マネジメントの課題にまで踏みこんでいく。
...続きを読むPosted by ブクログ 2014年08月22日
[リスクとの付き合い方法、教えます]事故回避のための新技術や万全とも言える備えが導入されるにもかかわらず、自動車事故やヒューマン・エラーが起きてしまうのはなぜなのか。事故発生の外部的要因のみならず、人間の心理状態にまで分け入りながら、その原因と更なる対策を提唱する作品です。著者は、産業心理学や交通心...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年12月03日
ー リスク補償行動とは低下したリスクを埋め合わせるように行動が変化し、元のリスク水準に戻してしまうことをいう。細くて見通しの悪い道路から幅の広い直線道路に出たドライバーがクルマの速度を上げたり、雪道をノーマルタイヤでのろのろ走っていたクルマがスノータイヤに履き替えたとたんにスピードを出したりする現...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年03月13日
産業心理学者である著者が事故が起こるメカニズムを分析し、その上で、必要な対策について提議した本。
会社のライブラリで見つけ、自動車の安全を専門としている私にとっては必須の本だと思い手にとりました。
本書で著者は、「安全対策がどのような成果を上げるのか、あるいはあげないのかを決めるのは、その安全対...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年01月11日
「事故がなくならない理由」芳賀繁。PHP新書。2012年。
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大学で心理学を教えている学者さんの本。国鉄などに勤務経験もあるらしく、半ば「事故のプロ」なのでしょう。
2019年4月に読んだ本なのでかなり忘れていますが、大まかに言うと。統計データ上、
「安全技術が進歩しても、事故率はあま...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年10月23日
リスクやリスク・マネージメントに関心があって購入.著者は交通心理学が専門のため,自動車など交通関連の例えが多いが,平易に汎用性を意識して書いているようだ.第1章の「安全装置が裏目に出るとき」はふむふむなるほど.第3章のリスク・ホメオスタシス理論が著者の考えの背景にある理論で,人はなぜリスクが低下した...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年07月20日
*目的
事故が亡くならない原因を理解する。
対策を立てる際の注意点に着いてわかる。
*芳賀繁 専門:産業心理学、交通心理学、人間工学
子守唄効果(ララバイイフェクト):安全対策がまるで子守唄のように人を安心させ、まどろみに誘う、そのことが危険を大きくすることを指す。
リスク補償行動とは、低下...続きを読む
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