一人の哀しみは世界の終わりに匹敵する

一人の哀しみは世界の終わりに匹敵する

660円 (税込)

3pt

3.4

「天・地・チョコレート」「聖メリーゴーラウンド」「この世の果てでのキャンプ」「エデンの娼婦」「一人の哀しみは世界の終わりに匹敵する」――“楽園”を追われた子供たちが辿る魂の放浪とは?連載時より各紙誌で絶賛された、芥川賞作家による連作小説。「子供たちの姿が羽虫のようにはかなく、もの悲しい」と、津島佑子氏が絶賛した、奇蹟をめぐる5つの“聖なる愚者の物語”。

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一人の哀しみは世界の終わりに匹敵する のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2015年03月06日

    鹿島田真希の原点(デビュー作は『二匹』だが以降の著作の方向性はこの作品で決定づけられている)と思う。無力さ、孤立感、絶望と呼ぶことすらできない絶望、名まえを失くす閉塞感と名まえを手放す開放感、徹底した無個性の特異さ、愚者の聖性、抑圧された性欲の虚構化、それが、この世で唯一真実とされる虚構である「聖書...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2010年12月06日

    題名に惹かれて読んだ本。
    聖書がモチーフ、なのかな。知識があまりないからわかんないところも多かったけど、なんだかすらすら読めた。一番好きなのは表題作。

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    Posted by ブクログ 2010年04月21日

    最初ニ篇はやってることは明快なんだけど響くものがなくていまいちだった

    「この世の果てでのキャンプ」「一人の哀しみは世界の終わりに匹敵する」は★5

    特に表題作の哀しみはとても共感できてしまった

    気持ち悪いことに

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    わたしはわりと、深読みしすぎて過大評価をしてしまうことがおおいのだけれどこれにかんしてもそうではないことを祈る。本をよんでいる、ということを実感できる本、あとあとも思い返してみてもやっぱりその文章をよんでいるときのあの感覚は文章をよんでいるときにしか感じられなくて読みたくなる できるのならばふわふわ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年07月22日

    聖書の創世や受難の物語と現代の教室や男女関係の物語を重ね合わせて、そこに古代から現代にいたるまでかわることのない人間の不安を、やや神秘的な雰囲気で浮かび上がらせようとしている、ような気がする。聖書についても女子の世界についても、実生活の中で体感することのないので、何かありそうだけどよくわからなかった...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2010年12月28日

    読み始めてほどなく、ん?ってなる。
    …けど、そのままぐいっと引き込まれる。

    でも消化不良だなー
    他の作品も読んでみたい。

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    Posted by ブクログ 2010年10月29日

    一行読むつもりが二十行がするりと体に入ってくる、不思議な文体。清水アリカさんを突然思い出した。
    小学校・中学校・高校・成人、という成長あるいは性徴の中に生まれる葛藤。きれいな言葉を通してきたないものの核心を剥き出しにしてしまったような、赤裸々な感覚。
    穢いものをきれいな言葉で表現しようとして、色々が...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    何処までが比喩で何処からが本筋なんだろう?そこら辺がよく解らない。きっと宗教のことを詳しく知らないからだと思うのだけれど。雰囲気は良かったし、書き方も悪くなかった。というか、まるっきり世界観が未知数なので何も考えないで読めた。

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    タイトルに一目惚れして借りたんですが、内容が宗教的というか、キリスト教ちっくであまり馴染みのないわたしにはむずかしかったです。でも面白かった。変わった文章を書く人だと思いました。

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