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Posted by ブクログ 2011年03月02日
中篇2篇の作品集。表題作「女の庭」では、平穏で平凡な毎日を過ごしている、自称普通の主婦のひとりよがりな妄想記。ゴミ収集所前での井戸端会議やら、隣に引っ越してきた外人ナオミへの意識上の同化やら、わからなくも無いがその姿は、滑稽すぎて哀切。もう一方の多和田葉子「聖女伝説」を連想する、猥雑でぶっ飛んでる「...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年02月02日
表題作「女の庭」は、奥様同士のご近所づきあいにやや閉塞している主婦の隣人として現れた「外国人」の女性の自由な雰囲気に惹かれ、空想の中で話しかけるという話。孤独と連帯という題材に惹かれるし、空想や語りかけといった語りの構造もおもしろい。
もう一つの収録作「嫁入り前」は、思い切った虚構的なホラ話。...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年12月27日
表題作である「女の庭」に、封じ込められている、とでも表現したくなるような病的とすら思える内省は、今という時代においては確かにある意味でありふれた現代病のようなところがあるとは思うけれども、多くの人は同じように孤独に苛まれながらも、突き詰めてしまう前に自分が他人との結びつきを頼りとしていることを思い出...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月04日
文藝 2008年 秋号より
初・鹿島田真希。芥川賞候補。
なんともいえず、文学的だと思った。
映像的でない。文字の説得力描写力の羅列。とても濃い。
今一歩、常識的にとどまっている違和感。
ラストなんかは、なんて一方通行なんだろうと思った。
全てが主人公の中で始まり、巡り、終着している。
ラストがま...続きを読む
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