我関わる、ゆえに我あり

我関わる、ゆえに我あり

737円 (税込)

3pt

大震災以降、混迷する世界。文明の力で制御できない巨大な力の前に、我々は無力感・閉塞感の只中にいる。地球は、人類はどうなるのか。日本の惑星科学の第一人者である著者は、辺境(宇宙)から地球を見つめ直す視点こそが人類の未来を照らすと説き、独自の「チキュウ学」を提唱する。そして人類が積み重ねてきた「知」を体系化することこそ、転換点にある人類の進むべき道と論ずる。宇宙から地球を俯瞰するマクロの視点から、量子レベルまで分け入ったミクロの視点まで、惑星学から哲学まであらゆる分野を縦横に論じた本書は、松井教授の地球論・文明論の決定版である。【目次】まえがき/第一章 地球を俯瞰する視点/第二章 文明の変貌と人間論/第三章 「内部モデル」という宇宙/第四章 人間圏の未来/第五章 普遍を探る者として/あとがき

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我関わる、ゆえに我あり のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2018年11月18日

    地球を一つのシステムとしてとらえ、それを宇宙から俯瞰することによって地球や文明について語った一冊。人間が「生物圏」から分化して「人間圏」を作ったことによって現在のエネルギー問題や人口問題を引き起こした、など一見すると難しい話を平易な言葉で語っているので、いちいちストンと落ちてくる。また、惑星物理学の...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年04月11日

    養老先生もそうなんだけど、東大の先生ってやっぱりすごいなあ。地球物理学と文明論、哲学までこんなふうにシンクロさせて論じられるとは。目からウロコだった。
    でも、私にはまだ読みこなせてない部分がある。もっと知識を入れてから改めて読み直したい。つくづく、読書とは筆者との知的格闘技戦だと思った。松井先生のフ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年07月08日

    松井先生の本は何冊か読んでいるのだが、簡単なようで難しい。
    宇宙とは何か、地球とは何か、生命とは何かなど知っているようで、まだまだ未知な事が多いテーマだと学者の探究心には驚かされる。
    世界の中で自分も極々小さい構成要素でありながら、外(宇宙)からの視点で改めて世界について考えてみるのも面白いなと感じ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年10月07日

    人間を超俯瞰的に見つめ直すことで、それをあらゆる思考の柱とすることができる。こういう視点で物事を考えられる人を天才と呼ぶのだと思いました。
    このような視点を意識するだけでも、これからの生き方が変わるような、そのようなことが学べる、哲学書(実際は、科学書に近いと思いますが。)だと思います。

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    Posted by ブクログ 2013年07月26日

    2013年06月29日、“久米宏ラジオなんですけど”という番組の、スポットライトのゲストだった松井孝典の本です。話題は番組で話した内容とかなり重なっていました。

    ラジオの方が、(久米宏のインタビューが素晴らしいということもあるのでしょう)話が明快で、本書の方は、色々と興味深い話題がちりばめられてい...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年09月16日

    地球史に興味があったため(休み休み読んでいる本も・・)、読み始めた。「宇宙、地球、文明、における歴史をまとめた本」と(著者は)述べているが・・・読み進めていく毎にいろいろなことを考えさせられた。(人間とは?人間と他の生物との差って?地球と他の星との違いって?などなど)
    その中でも特に印象に残ったのは...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年07月24日

    グローバルな視点で物事を捉えるというレベルを更に超えて地球や人類というレベルでの物事の捉え方から、現在の地球環境変動の要因等について話をしており、まず視点が非常に斬新的。

    我々が“自然に帰る”という言葉を使う時点で、人類は自然ではない生活圏を作り上げているという点。そして、地球誕生から現在に至るま...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年11月30日

    宇宙の中の地球、という視点でみたときに地球の事が分かる。
    人間も同じで、地球人だけでは人間の事を理解したわけではない。

    歴史、科学、天文、色んな切り口で新鮮な情報を得ました。

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    Posted by ブクログ 2012年08月31日

    宇宙のシステムから世界や社会を捉えなおすという壮大な内容は、新書では済まないものだとわかったのだけが収穫。

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    Posted by ブクログ 2012年04月09日

    昔松井先生の本はよく読んで、全体を捉える視点に感動した。
    今はそうした視点が薄れて自分のことで精一杯の自分がいる。もっと自分を楽しくして欲しいと思う自分がいる。人も変わるものだ。

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