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「孤独だからこそいいんだ。孤独だからこそ速くなれる」友人、家族、世界、愛――すべてを置き去りにして、鬣の生えた少年スプリンター・成雄は、速さの果てを追う!そこに何があった? 何が見えた??――誰がいた???疾風怒濤!! マイジョウオウタロウの世界は、限界の向こう側へ! 『山の中の師見朋成雄』『獣の樹』とリンクする、鬣の生えた少年、成雄の走りまくるストーリー。(講談社文庫)
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Posted by ブクログ
これ、本当に疾走感があって好き。 まず僕は「ソニックブーム」という現象が好きだ。それが登場していて、なおかつ舞城王太郎さんの作品であるのだから本当にこの本は性癖に刺さりました。
不思議な感じ。 先輩になったり後輩になったり同級生っぽくなったりするのが面白かった。 このテンポのいい感じはすごく好み。
成雄シリーズなんですねこれ。 他の作品とか読まずにこれから入りました。 帯の通り、 早い、速い、全部が。 成雄=五歳児のイメージで読んでた。 小さい男の子が、周りが見えずにだだーっと走ってる感じ。 自分は怖いモノがないから、前しか見えてなくても、周りはモノが倒れたり、ヒトにぶつかってたりしてるん...続きを読むだよ、 だから、もうちょっと周りを観なよって感じかなあ。 もしくは、 一ファンの気持ちの悪い感想としては、 作者の事なんかなあと。 なんにしても、 今の自分が勇気づけられた一冊(そして、面白かった)
講談社BOXとか言う、よく分からんボッタクリラノベレーベルから出ていた作品だったので未読だったが、文庫化されたのを機に購入。 相変わらず舞城作品にハズレは無い。 成雄サーガの一つに数えられる短編集で、彼を取り巻く人物が全7篇に共通して出てくるが、それぞれがパラレルワールド的な世界観になっているので...続きを読む、成雄と彼らの関係性もその都度違っている。 「どこまでも早く走れる少年」をモチーフに、今作も他の成雄サーガ同様フラットな価値観で善悪の判断に鈍い成雄が、他者との交流を通して精神面が徐々に成長していく物語。 自分を信じ続ける事で限界を超えていく成雄の凄まじさと、一方で自らを頂点と思っている為中々他人の意見に耳を貸そうとしない彼が、次第に世界との理解を深めていく過程が丁寧に書かれている。また一貫した世界観でない為、様々なシチュエーションの中でそれぞれの成雄が新しい価値観を会得していく様が面白い。 一気読み必死。 ある時は自衛隊に特別に雇われていたり、またある時は家族との関係に悩みを抱く(と言っても本人にその自覚は薄いのだが)中学生だったり、またある時は白い玉(?)に取り込まれた女の子を救う為に文字通り全力疾走したりと、相変わらずハチャメチャな舞城ワールド全開だが、「愛」を根底のテーマに置いたぶれない姿勢で、圧倒的な筆圧で語り切ってくれる。 分かりやすいゆえに読んでるこちらもスッキリするし、元気になれる。本を読むと言う行為は少なからず体力を消耗する作業なので、この感覚は珍しい。寧ろ舞城作品でしか味わっていないかもしれない…
『速く走ることに大事なのは筋肉でも技術でもない。血だ。血こそが全ての源泉なのだ。』 『人の意識は自分の身体にブレーキをかけるのだ。無理だと思えば無理になる。できると思えばできるようになる。』 『人間の気持ちはすぐに満足するし、すぐに限界を感じる。もうこれでいい、もう無理だ、と思いやすき生き物なの...続きを読むだ。』 『あれが僕の本当の限界だろうか? よせよせ。そうなふうに考えることが限界を生むんだ。何度も言ってるだろう。信じるんだ。限界はない。』 『目覚まし以外の何かに起こされた朝は嫌な一日の始まりだ。』 『まあどうせ勝てると思ってたら勝てるし、負けてもいいかもと思うなら負けるかもしれないだけの話だ。足の能力の話じゃない。意志の強さや方向性の問題だ。』 『…謝っても済まないことがあるんですからね?』 『知ってるよ。でも謝らないといけないだろ? 何はともあれ』 『僕は自分の未知の部分を開発していく。未知の部分がまだまだあるのだ。』 『もう自分のやってることが何だか判らないが、それでいいんだ。自分に理解できてる範囲で何かをやってる間は、その範囲が自分の限界だ。』 『それはもう仕方がないと決めたのだ。いい悪いの問題じゃない。仕方がないのだ。』 『見なくてはいけないのは前だ。目標だ。これから自分のしたいことだ。』 『孤独だからいいんだ。孤独だからこそ速くなれる。孤独だからこそ遠くまで行ける。』 『やってやる。やれるところを見せてやる。やろうと思ってできないことはないって正面してやる。楠夏は何にもできないと思ってる。でも本当は、何にもできないと思ってるからこそ何もできないんだ。』 『僕のことが好きなんだろう?』 『何でそう思うの?』 『いや、ただそうだったらいいなってだけ』 『ちょっと何かを言ってみるなんて、他人相手だからこそだ。試しにぽんと言ってみて、様子を見たいんだ。判らないから。』 『何かを決めたかったら好きな子に相談するのが一番いい。』
自分で作っちゃった枷のはずし方。 弱い自分との戦い方。 なんて事考えずに、先ずはこの疾走感が好き。 ニヤッと終われる、ラストシーンも心地よかった。
舞城先生の話はいつも読み終わってから解説を探してしまう。 物語は分かりやすいし一つ一つの事象もシンプルなのに、全体像に震えのようなブレがあって、掴めそうで掴めない不思議な気持ちになる。 内容は、同じキャラクターが違うシチュエーションでアレコレ起こるのだけど、お互いの話は繋がらない。 共通しているのは...続きを読む主人公がめっちゃ速いってことで、そのスピード感は本編を読んで味わってほしいです。
少し前に福井で九十九橋を見かけたため 久しぶりに舞城氏が読みたくなった 相変わらずのぶっ飛んだ限界超過っぷり その横にいる透明感のある女子も健在 確かに限界は自分および他人に つくられるものなのかもしれないと思い 自分で限界を作っていた あることに 挑戦してみることを決めた 自己啓発本でうたって...続きを読むいる限界超過と 小説で見せつけられる限界超過は受け取り方が違う 小説の方が夢見がちだけど 案外、努力し続けるための納得度が高い気もする
初めて舞城王太郎の作品を読んだが、びっくりした。 よく分からないのに、何故か引き込まれてしまう。 不思議な魅力を感じた。
私はあまり本を読むわけではありませんが、 舞城王太郎ほど感覚の言語化が鮮やかな作家を知りません。 世界は壁だらけでぐにゃぐにゃしていて、 それを越えるために他の作家が言葉や世界をこねくり回してあっちゃこっちゃぐるぐるしている間に舞城王太郎はジェットエンジンを持って飛んでいってしまう。 でも操作がう...続きを読むまくないからよく墜落している。 この作品は、まさに舞城王太郎といったもので、 とにかくストイックに、走るスピードを追求しつづけている。 しかしなぜかこの社会においては、足の速さと走るスピードは比例しない。それは周りの念が邪魔をするから。 とにかく常識だとかルールなんていうものは、こと早く走ることに対しては邪魔しかしない。周りに群れる大多数の凡庸の平均値だからね。 それに対する煩わしさの描写が実にすばらしい。 もしかすると舞城王太郎はものすごいスピードで走り続けて地球の接線方向に飛び出したまま宇宙の彼方へ飛び去るのではないだろうか。 (ミステリー作家ではないかという意見もあるだろうけど) 舞城王太郎はどちらかというと純文学作家というよりも詩人のように見える。 鮮やかに描いて、たどたどしく物語る。 あまりにも描写が鮮やかだっただけに、ラストのまずさが異常に際立ってしまう。 スピードを上げて上げて上げて、なんでその先に目的地があるのだろうか?否定したはずの異物の存在をなんで認めてしまうのか? この、最後には必ず鮮やかな世界に取り残される消化不良感もいつもの舞城王太郎です。 それとも、このラストのちゃぶ台返しまで含めてすべてが一本筋の通った意図なのだろうか。 いずれにしても、世界がどう広がろうと私には絶対に手の届かないところに到達している作家であろうことは間違いありません。 そして、そう思わせてくれるのは舞城王太郎だけなのです。
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