新装増補版 自動車絶望工場

新装増補版 自動車絶望工場

691円 (税込)

3pt

働く喜びって、何だろう。自動車工場で働きはじめた34歳のぼくを待っていたのは、人間性を奪うほど苛酷で絶望的な仕事だった。考える暇もなく泥のように眠る毎日、悲鳴をあげる身体、辞めていく同僚たち。読みやすい日記形式で「働くこと」の意味を問うルポルタージュの歴史的名作に、最新の情勢を加筆した新装増補版。 (講談社文庫)

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新装増補版 自動車絶望工場 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    30年以上前に出版されたルポルタージュの増補版。トヨタ自動車に期間工として実際に働いた記録と、外側からトヨタを分析した部分とから構成されている。後半はともかく、前半は実際に身を置いたものでないと書けないであろう貴重な記録として読める。多かれ少なかれ工場というのはこういうものなのかもしれないが、とても

    0
    2012年01月02日

    Posted by ブクログ

    期間工の過酷な労働環境が実際に半年潜入した著者により、忠実に描かれています。この本が書かれた昭和から平成、令和に移り、環境は良くなるどころか期間工のさらに下の階層として違法労働させられる外国人留学生、派遣などの不正規雇用が現れさらに事態は悪化。上層部と現場が完全に分断され、上層部ばかりが儲けている。

    1
    2019年08月29日

    Posted by ブクログ

    まずは、あの鎌田さんが、こうやってルポを書いているのか、と驚いた。
    実際に「キカンコー」として、ベルトコンベアの部品のヒトツと化して働く。
    そこには、人格とか尊厳とか意欲とかを一切排除した世界。

    私も例外にもれず、労働し、その対価として、給料をもらって、そのお金で生活している。
    「正職員」こといわ

    1
    2012年07月08日

    Posted by ブクログ

    【本の内容】
    働く喜びって、何だろう。

    自動車工場で働きはじめた34歳のぼくを待っていたのは、人間性を奪うほど苛酷で絶望的な仕事だった。

    考える暇もなく眠る毎日、悲鳴をあげる身体、辞めていく同僚たち。

    読みやすい日記形式で「働くこと」の意味を問うルポルタージュの歴史的名作に、最新の情勢を加筆。

    0
    2014年10月25日

    Posted by ブクログ

     デトロイトに行く用があったのと、最近のブラック企業報道を目にして、ブラック企業告発のたぶん最初の本になる本書を手に取った。過酷すぎるベルトコンベア労働の実態。疎外された労働。
    でも、たぶん工場労働は本質的に疎外された労働、だと思う。従って労働組合が大問題だということがわかる。当時も今も、告発された

    0
    2013年11月19日

    Posted by ブクログ

    本書には筆者の鎌田慧氏の潜入取材からくる圧倒的な説得力がある。
    私の家の車はトヨタなのだが、身近な車が過酷な労働環境の下、想像力や自主性を奪われた本工や見習工、期間工に作られていて、そんな車に乗って思い出を作ったりなどしているのかと、ゾッとした。(2013年現在は40年前と労働環境、労働条件は変わっ

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    2013年07月07日

    Posted by ブクログ

    自動車工場を取り巻く環境は、依然厳しいものなのだろうか。
    某自動車メーカーの工場が近くにあるが、絶えず作業員の募集を行っている。それだけ離職者が多いのだろう。作業が過酷なのかもしれない。
    事実、私の知人も勤めてすぐ辞めた。また、私も一時期、期間工を考えたことがある。仕事がないときに。他人事では無いと

    0
    2012年05月13日

    Posted by ブクログ

    今から約40年前、自ら自動車工場の期間工として半年間働いた著者のルポルタージュ。
    当時の日記を基にしているので、当時の苛酷な労働環境や周りの労働者の思いなどが生々しく描写されている。
    初版は1973年だが、今読んでも色褪せてない。てか、今読むべき本なんだと思う。 

    まだ自分が生まれる前、こういう人

    0
    2011年11月11日

    Posted by ブクログ

    昭和40年代、著者が実際に半年間季節工として勤務した、某自動車工場のルポタージュ。初版は1973年とのこと。新たに【新装増補版】として出たばかり。
    世界一の企業を底辺で支えていたのは、過酷な現場で部品の一部として日々消耗されていく数多くの労働者たちだったのですね。日記調の文章が、当時のなんとも切実な

    0
    2011年10月01日

    Posted by ブクログ

    ルポの名著といわれているもの。書名は知っていたけど、こんな昔の本だったのかという印象。そして、だいぶ昔な感じかなと思いながら読んでみると、驚くほどそんな感じがしなかった。もちろん、いまのトヨタの工場がどうなってるか知らないし、ここに書かれているよりは労働環境はよくなっているだろうけど、でも何というか

    0
    2021年05月14日

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