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Posted by ブクログ
audibleにて。たぶん初めて読んだ作品。『鈍色幻視行』で他人の空似な人が出ていた田村隆一訳。ちょっと嬉しい。掃除婦が殺される地味目の事件、と思いきや過去の女性による犯罪が絡んできて、話が複雑に。思い込みをうまくついた犯人はなるほどだけれど、馴染みが薄いというか、知らないことではあった。トリックはシンプルながら面白い。
楽しいのはオリヴァ夫人。よく聞く、漫画などの原作者と実写化サイドのゴタゴタをコミカルに。ついポアロものに知らん恋愛をねじ込まれるところを想像して笑ってしまう。最近の映画化でもあったなあ。
…クリスティーの映像化への恨みつらみがこもった作品?
Posted by ブクログ
登場人物がとても多く、過去と現在とで謎が交錯しているのもあり、謎解きや状況理解が大変だった。
最後の真相、特にトリックについては見事に騙されて悔しさ反面気持ち良かった。
クリスティー本人なのか訳者によるものか分からないけど表現がユーモラスで面白かった。
特に、マギンティ夫人の住んでいた家に訪れたポアロが、洗濯物が干してある寝室に対して
「無計画な出産による野放図なとりで」と表したのが、すごく失礼な物言いなのに言葉選びが巧みなのでつい笑ってしまった。
終盤、事件の真相を含ませながら話すポアロに対してスペンス警視が思わず殺意を抱いてしまっている様子がまた面白かった。
Posted by ブクログ
1952年の作品。
ポアロシリーズ長編24巻目になります。
マギンティ夫人が死んだ、どんなふうに?
掃除婦として働く老婆、マギンティ夫人が殺された。容疑者はマギンティ夫人が部屋を貸していたジェームス・ベントリーという男で、確かな証拠もあり、裁判で死刑判決が下された。
しかし、この事件の担当刑事でベントリー逮捕にあたったスペンス警視は、ベントリーの無罪を確信しており、旧友のポアロに事件の再捜査を依頼する。
事件を捜査するうち、ポアロは20年ほど昔に起きた別の事件がこの殺人に関わっていることをつきとめる。その四つの事件には全て女性が関わっており、犯人は女性に違いないー。しかし、怪しいと思われた裕福な老婦人、アップワード夫人もまた殺害されてしまう。
ポアロ作品は特に順番に読んでないんですが、冒頭でポアロがもう引退して3度の食事しか楽しみがなく暇をもてあましていること、ヘイスティングスを懐かしく思っているところから、後期の作品なのかな?と。
探偵小説家のオリバー夫人という女傑が出てきますが、これはアガサクリスティの分身かな?自分の小説の主人公が嫌いでしょうがないと言っているところがポアロと重なります笑。
昔の事件がどう関わってくるのか、それを推理するのが面白い!ですが、四つも事件があるので途中から誰がどの事件の話だったんやらこんがらがってきました汗。
スペンス警視がだんだんポアロに苛立って殺意すら覚えるところが大変面白いですね笑。
Posted by ブクログ
もともとの登場人物が多いうえに過去の悲劇的な事件まで出てきて、非常に入り組んだ事件。
しかも、証拠品はほとんどなくヒントとなるのは会話や表情のみということで、何度もページを戻りながら読んだのですが……つまらないなんてことは全くなくお気に入りの一作。合間に体調を崩してしまって2,3日お休みしてしまいましたが、そうでなかったらきっと一気読みだったと思います。
訳の上手さ、なんでしょうかね〜。冒頭から引き締まった空気が漂っていて私好みでした。
被害者を殺しても得なんかなさそうなのに、実は犯人の秘密を知ってしまっていて……というのは、ミス・マープルシリーズにもあった気が。
そして『ハロウィーン・パーティー』ではじめましてだったオリヴァ夫人、今作ではさらに存在感を発揮していてニコニコ。きっとクリスティー自身をモデルにしてますよね……?
どうやら初登場は『ひらいたトランプ』だそうで、これもそのうちチェックせねば。
ちょっともう少し元気な時にしっかり読み通して、今回気付けなかったあれこれを拾っていきたい所存です。
Posted by ブクログ
ポアロもの。
先日、『ハロウィーン・パーティー』を読んだ時に、本文中に「ミセス・マギンティ殺人事件・・云々」という台詞と、『ハロウィーン・・・』に登場した、スペンス警視・オリヴァ夫人が“マギンティ夫人殺人事件”にも関わっていた。と、あったので、“これは『マギンティ夫人は死んだ』を先に読んでおくべきだったかな~”と少しシクッた感があった為、前後しますが慌てて手を出した次第です。
ポアロは旧知のスペンス警視から、マギンティ夫人殺人事件の再調査を依頼されます。
容疑者のジェイムズ・ベントリイは既に逮捕されていて、有罪が確定している状況なのですが、ベントリイが犯人とはどうしても思えないというスペンス警視・・。
真相解明の為、事件のあった現地に赴いたポアロですが・・。
いいですね~。『杉の柩 』もそうでしたが、容疑者が“ほぼ黒”状態からの逆転モノ(?)って、どのように真犯人までたどり着くのか・・・まさに、ポアロの腕の見せ所といえる内容ですよね。
いつものように、現地住人に地道なヒアリングをしていくポアロですが、滞在先のゲストハウスが残念過ぎたり、現地での“名探偵ポアロ”の知名度が低くて何かとやりづらかったり(偶然現地で一緒になった、オリヴァ夫人の方が知名度ありましたもんねw)、さらには、せっかく容疑を晴らそうとポアロが尽力しているのに、リアクションが薄い陰キャのベントリイにイラつかされたりと、何だかトホホなポアロが笑えます。
こんな感じで色々大変だったポアロですが、生前のマギンティ夫人が持っていた新聞の切り抜き記事の、“昔の殺人事件に関わった4人の女性達”からグイグイ真相に迫っていく展開にはワクワクさせられました。
そして明かされる驚きの真犯人・・そう、今回も見事に騙されちゃいましたよ!
いや、私だって“引っかからないように、怪しくない人物は逆に要注意”的な用心(?)はしていたのですが、それでも全くノーマークの人物でしたからね~。
まぁ、ある意味トラップといえばトラップなのですが・・・やるな、クリスティー・・と今回も脱帽です。
と、いう訳で謎解きは勿論、クリスティーお得意の“クセツヨ”住人達の人間描写もお楽しみ頂ける本書。
秋の夜長にピッタシの一冊かと思います~。
Posted by ブクログ
小さな村で起こったマギンティ夫人殺害事件を再調査することになったポアロ。村唯一のゲストハウスで、乱雑な部屋と不味い食事に耐えながら、ポアロは住人たちの話を聞いて真相へと近づいていくが。
ポアロが終始出ずっぱりの作品。→
登場人物がとにかく多くてこんがらがるんだけど、オリヴァ夫人(「ひらいたトランプ」の登場人物)が登場したので一気に読めた!ポアロ×オリヴァ夫人、楽しい。冒頭でポアロがヘイスティングズに触れているのもファンとしては嬉しいところ。
事件としてはなかなか複雑。二重構造。→
だからこそ、ラストのパタパタと閉じる感じは気持ちいい。クリスティならではのラストにニンマリ。
ポアロはいつでも紳士なんです。グルメな紳士。今回はかなり食事と寝床に苦しめられてるけど(笑)
Posted by ブクログ
ミスリードがふんだんに配置されているので、読み進めるのが結構大変だった。あからさまにミスリードだと解るものがあちこちにあるので、それに引っかからないように考え考え読んでいると……時間がかかることかかること……
登場人物の数も多く、犯人と目される人物が同年代で外見もどこか似ているという設定のため、人物の区別がまたちょっと難しい。最新の科学捜査のネタも入っているし、これでもかこれでもかと詰め込んだ状態で、最後はあっけないどんでん返しで、やや拍子抜けしたりした。
作中にアガサ・クリスティ本人をモデルにしたらしい推理作家がいて、あれやこれやのドタバタ劇の様相もあるので、本当に詰め込めるだけ詰め込んだ話だと脱帽した。
若干の残念さは、被害者ふたりについての掘り下げが浅くて、事件のために殺された感がやや強いところだろうか?
ラストはハッピーエンドだが、ビターな感じはいなめない。
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