斜陽日記

斜陽日記

779円 (税込)

3pt

4.0

太宰治の出世作『斜陽』の下敷きとなった、回想録的な日記。太宰の“愛人”として娘・治子を生んだ太田静子が、1945年の春から12月までの日々を太宰に勧められるままに綴って渡したもので、太宰が入水自殺したとき、この日記が書斎の机に置かれており、井伏鱒二らが『斜陽』の印税10万円とともに静子に返却しにきたという逸話が残っている。 『斜陽』の「人間は恋と革命のために生まれて来たのだ」の一節など、文面がまったく同じ箇所も多く見受けられ、太宰がどのように“文学”に昇華させたかがわかる貴重な資料でもある。 文庫オリジナルとして、太宰からの手紙やふたりが過ごした山荘の写真等を収録。

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斜陽日記 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    太宰治の「斜陽」の下敷きとなった日記作品です。もう30年も前になりますか、斜陽に魅せられて繰り返し読んだものです。その下敷きとなったこの作品が今、文庫で読めるというのは幸せなことですね。余談ながら、「斜陽のおもかげ」、吉永小百合主演の青春映画でしたが、太田静子と太田治子の親子の姿を描く感動作でした。

    0
    2015年02月17日

    Posted by ブクログ

    太宰の『斜陽』の下敷きとされた作品ということで興味を持ったので、どうしても比べながら読んでしまいました。前半は思ったより似ていないかなと思ったのですが、後半ではそのまま使われているようなところも多かった印象です。これは元々あったもの、あれは太宰が付け足したものと知れて、また作品に関して考えたくなりま

    0
    2014年11月10日

    Posted by ブクログ

    この朝日文庫になったばかりの本。日経に書評があって興味を持って読みました。
    実は、太宰は全く好きではない作家。もちろん、有名どころは読みましたが、斜陽もどんな話だったか。。。はて。。。といったものです。
    というわけで、ふつうにさらりとへええええと読んだのみ。
    しかし、母の最期を一緒に住み、亡くしてい

    0
    2012年06月26日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    人は恋と革命のために生まれてきたという名文が、太田静子のものであったこと。
    「斜陽」の直治の自殺と最後のかず子の手紙が太宰治のものであったこと。
    このことが分かって私はしんみりとしたはげましを感じた。

    太田治子の解説の受け売りだけど、直治はほとんど太宰であったから、きっと書きながらとても死にたかっ

    0
    2012年07月16日

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