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おばあちゃんは、あなどれない――果敢、痛快、エレガント。75歳の行動力に孫娘も舌を巻く! 味わい深くユーモラスに、年齢を重ねてこそのしなやかな境地を描く。チャーミングで心ほぐれる家族小説。
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Posted by ブクログ
小さなあれこれはありつつも 淡々とすぎてゆく毎日を 家族それぞれの視点から描かれた連作短編小説。 75歳の静子さんが とても素敵で このような75歳になりたい、と これからの人生の楽しみができた。歳を重ねるごとに 若い頃とは違う自分に淋しさを感じていた今の私にとって、希望を与えてくれる良書となった。
おっとりしていて、さっぱりしていて、よけいなことを言わない75歳の静子さんは、「可愛らしいおばあさん」。 夫が亡くなったあと、一人息子の愛一郎と嫁の薫子と孫娘のるかと一緒に暮らしている。 物語の流れ方が、今まで読んだことがない斬新さがあって、とても面白いと思った。 静子さんは、週に二回バスで通う...続きを読むフィットネスクラブでも一人果敢にふるまい、家族の誰かの少しの変化も見逃さず、さりげなく一肌脱ごうと動いたり、その神出鬼没さがかわいらしくて、思わずくすっと笑ってしまう。 日々の暮らしの中でふと亡くなった夫のことを思い出すところには、彼女がこれまで生きてきた歳月の厚みを感じてしまう。 静子さんのしなやかな自由さにとても憧れます。 家族それぞれにいろいろあっても、ほんのり温かい宇陀川家の人たちに囲まれて過ごす静子さんを見て、私もこんなふうに年を取りたいなと思う。 新しい年が始まりましたね。 今年も良い本にたくさん出会えますように!(^^)! 皆さま、いつもありがとうございます。 今年もよろしくお願いいたします。
あー面白かった! 長男家族と同居している75歳の静子さん。 おっとりとお上品な身のこなしをしながらも、好奇心旺盛で、観察力が鋭く、茶目っ気があり、筋を通す、とにかくすごい人。 静子さんの日常はすごい。 ハラハラ、ドキドキ、時々クスッと笑ってしまう、何だか小気味よいおばあさん。 敵には回したくない...続きを読む。
見習いたい、静子さん!
「切羽へ」の次に読んだので、表面上のテイストが随分違うと思いました。が、読み進めていくと底流に有るのは“自分の在り方"だという作者の姿勢は同じであるのに気がつきました。静子さんのものの見方は公平で、偏見や思い込みから遠く、さらに年寄りにありがちな頑固さが無くて、柔軟に物事を捉えられる所が素...続きを読む敵でした。私もこうありたいと思える年の重ね方です。静子さんの日常はまだ続くので、ぜひ続編が読みたいですが、井上先生はきっとお書きにならないと思います。
今までに読んだ、井上荒野さんの作品とはガラッと違った雰囲気の、カラッとした明るい作品です。 タイトル通り淡々とした75歳の宇陀川静子の日常が、日毎の季節を拾いながら、スケッチのように描かれています。 静子は夫の十三に先立たれて、息子の愛一郎、嫁の薫子、孫の高校一年生のるかの四人家族です。 週に2回...続きを読むフィットネスクラブのスイミングスクールに通っています。 そこでの、人間関係は、孤立して仲間がいないわけではありませんが、皆とくっついて噂話に、乗っていったりは、決してしません。 家庭では、息子の浮気をかぎつけて、嫁との仲を修復するために、パソコンを習いに行き、こっそり作戦を立てたりします。(ここは、ユーモアが垣間見られる面白い場面です) そして、夫の生前は夫の小さな浮気を許しつつ、自身もひそかに想っていた人がいました。 夫が亡くなってけじめがついてから、会いに行きますが…。 75歳をしっかり生きて自分というものを持っている、静子のような生きかたは理想的で、憧れました。
静子は75歳 夫の十三を亡くしてから 息子夫婦と暮らす。 . この静子の行動力が素敵。 フィットネスに行ったり 若者とバーボンを飲んだり 1人で町内のバス旅行行ったり。 でもこの小説 静子だけが面白いんじゃ無くて 宇陀川家が面白いん。 息子の愛一郎、嫁の薫子、孫のるか。 それぞれの視点からの短編だけ...続きを読むど 前の前のやつが生きて来たりする。 静子と大五郎の仲も羨ましい。 ほっこりしたり、思わず吹き出したり。 . 井上荒野さん、こーいう類のはすごく好きです。
久しぶりにほのぼのしてて、幸せな気持ちになる本でした。 静子さんいいな~と思いました。 私がもし静子さんに会っていたら、「恵まれた人生を歩んできて、世の中の悪を知らないから人を受け入れる信じられるのね」と思うだろうけど、実際は夫は家庭を顧みないし、世の中の黒い部分も体験していそうだから驚きました。 ...続きを読むそれでも臆病にならずに自分をニュートラルにしていられるってすごい寛大さです。
えーー!荒野さんてこういう風味の作品も書いてたんだ!! と、嬉しビックリな一冊でした。たまらないシュールさ。もしも自分に静子みたいなお祖母ちゃんがいたら・・・と想像するだけで愉快になりました。大吾郎さんとのくだり、泣けます。
75歳の静子さん、人生を謳歌しているように見えるけど、起こること起こることこんなにどんと構えられるようになるにはそれなりに辛い思いやしんどい思いを乗り越えて来たからなんだろうな。 物事を良し悪しで判断せず、深刻なことでもどこか楽しんでいて、全てを受け止める姿勢、見習いたいな。 それにしても十三も愛一...続きを読む郎も親子してなんで軽々と浮気するんだろう。まぁでも愛一郎はまだましか…誤魔化すようにお取り寄せばかりして家族サービスするのには笑えた笑 静子さんに薫子さん、るかちゃんと女性陣はみんないい女なんだろうなぁ。
颯爽としていて上品で活動的な静子さん、素敵でした。 こんなおばあちゃんになりたい。 過ごしてきた月日を感じさせる落ち着きと配慮、付かず離れずの距離感。 息子さん夫婦も孫も静子さんを畏敬してるのわかるし、バーボン鷲田な山田暁と仲間たちも、フィットネスクラブのお姉さま方もコーチも、かわいい面白いおばあち...続きを読むゃんだと近付いてたとしても人柄の虜になってる。 山田と仲間たちと、静子さんが孫の部屋からくすねてきたバーボンを外で酌み交わしてたの微笑ましかったです。 宇陀川家やフィットネスクラブの人々のあれこれは荒野さんらしいドロドロハラハラを感じさせるところもありましたが、雨降って地固まるみたく良い方向で終わるので嫌な気持ちにならない。すごい。 大五郎さんエピソード、切ない。死別した夫の十三には「努めて」接してて、でもずっと好きだったのは大五郎さんなんだろな。 ここでぐらんぐらんに揺れても、自分の決めたことは守ってるのも素敵です。 以和子「田辺聖子(雪の降るまで)」→静子「井上荒野(静子の日常)」と、年を重ねていきたいです。
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