満州と自民党
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満州と自民党

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3.5

戦後の高度成長は、満州国で行われていた統制経済が元になっていた。かつて満州における経済システムを一手に作り上げた知の集団・満鉄調査部、官僚として赴いた岸信介、椎名悦三郎、星野直樹、あるいは日産コンツェルンの鮎川義介……彼らは戦後も国家建設の夢を捨てがたく、日本経済のグランドデザインを描き続けたのである。そして、彼らの見果てぬ夢は、やがて政治の世界でも保守合同を実現させていく――。

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満州と自民党 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2013年10月02日

    満州人脈と戦後の吉田内閣の違い、満鉄調査部の幅広い人脈と戦後経済の日本型と呼ばれる由来などが手に取るように分かるものとなっている。岸信介の妖怪足る意味を存分に理解できる書。

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    Posted by ブクログ 2011年09月17日

     社会主義といえば計画経済、資本主義といえば市場経済というのが常識だが、本書の主張はその常識を覆すものだ。
     日本は、1930年代に中国に満州国を作り、官僚指導の下に国家統制により国防産業を急速に育成した。満州国で「計画経済」を行ったのだ。このノウハウと人材が戦後日本にそのまま移植され、高度成長をリ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年01月31日

    ぼんやりとですがずーっと、
    「第二次世界大戦、日中戦争、十五年戦争、ノモンハン事件、インパールなどなど...あのあたりの事って言うのは、どうして起ったんだろう。誰がそうしたくて、誰が儲かったんだろう。それから、どうして戦後に出来た自民党さんっていうのは、具体的な理由がまったく無いのに憲法を変えたがる...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2011年09月18日

    私流に理解すると戦後日本を高度経済成長に導いた55年体制を作った岸信介。その原点は満州国と満州人脈にあったというお話である。写真を観ると岸信介には凄みを感じるがその孫のなんとひ弱な事であろうかと思った。

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    Posted by ブクログ 2011年03月30日

     満鉄とくに満鉄調査部の研究で知られる小林英夫の著作。

     満州国における統制経済を指導した「ニキ三スケ」特に岸信介に焦点をあて、岸をとりまく椎名悦三郎など旧商工省や財閥の人脈の戦前戦後を描いている。

     原彬久の『岸信介』を読んだ後だと、物足りなさを感じるが、サクっと読むにはこちらでもいいかも。
    ...続きを読む

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2019年04月22日

    メモ
    ロシア通で満鉄調査部にいた宮崎正義がソ連の計画経済を規範にして作った「満州産業計画五か年計画」を実行したのが、商工省のキレものだった岸信介をはじめとする若き官僚たち。彼らはここで実務経験を積んだ。満鉄の力を弱め、日産を引き込んで一大コンツェルンを作り上げる。これが満州重工業開発株式会社。主要人...続きを読む

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