ふるさとをあきらめない―フクシマ、25人の証言―

ふるさとをあきらめない―フクシマ、25人の証言―

小説・文芸
1,320円 (税込)

6pt

4.5

3月11日。どこにいて、何をしていたのか? その後、何が起き、今どんな暮らしなのか? 職場を失い、家を流され、友を亡くし、家族と離れ、放射線に怯える。絶望、悲しみ、怒り――ふるさとは、収束にはほど遠い。それでも誰かに助けられ、望みもほの見えてきた。被災した詩人に向け語られる、今なお続く1人1人の福島の現実。

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ふるさとをあきらめない―フクシマ、25人の証言― のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

    【本から】
     [話] 須藤栄治さん・38歳
     避難所では、救援物資をいただき、たくさんの支援を受けま
     した。そうした時間の中で、被災者はいったい何ができるん
     だろうと考えた。で、こう思ったんです。今の自分たちが返せ
     ることは、「ありがとう」という 言葉や思いしかないんだ。
     「ありがとう」は  誰もが言えるし、「ありがとう」 からネガ
     ティブなことは連想できないと思った。何でもいい、「プラスの
     もの」がほしかったんですよ。

     [伊藤朗子(あきこ)さん]・50歳
     後始末できないようなものを、自分でスイッチを切れないよ
     うなものを、作ることに対する怒りですよね。原子力ってすご
     くハイテクだと思っていたら、スイッチを切っても止まらないよ
     うな、そんなものだったのか、と。そういうことも知らずに、
     私たちはいきていたのかという自分への 怒りもありました。
     原爆を落とされた国なのに、なんでそんなものを作らせて
     平気でいたんだろう、みたいな。それを許していた自分への
     怒りもあった。

     [山口松之進(しょうのしん)さん]・41歳
     全県民の医療費を無料にして健康調査をすべきだと思う。
     とにかく早期発見を徹底して、「健康」を看板としたまちづくり
     をしたらいい。今回の事故を逆手にとって、プラスに変えられ
     るんではないかなあ。これをマイナスのままにしていたら、
     補償だけの話に終始することになる。補償は必要かもしれな
     いけれど、でも補償って貰ってそれで終わりです。
     100億円を補償してもらったって、1年間に 1億ずつ使った
     ら、100年間でなくなっちゃう。そうではなくて、自分たちの力
     で生活できる方法、つまり「働き場」を創造すべきなんです。

     [高橋香(かおる)さん]・33歳
     実際、障害児が自分の家族の中にいなきゃ分かんないって
     ことって、いっぱいある。たとえば、ホールボディカウンター
     による放射性物質の検査。障害児って対象外なんですよ。
     健常児は検査できるけれど、同じ小学生でも障害児は
     対象外ですから。

     [鞍田炎(ほのお)さん]・49歳
     こういう事態を招いた東京電力、政府に対する怒り。
     そして、自分たちの先人はいったい何をやってきたんだ
     という怒りもある。 怒りの感情はなかなか消えません。(略)
     本当に皆さん身近なところで悩んでいる。そうしたことをひし
     ひしと感じる。あと15万以上の人がね、いまだに県内外に
     避難している。こんな状況は異常ですよ。

    [感想]
     「ふるさとをあきらめない、フクシマ25人の証言」という
     タイトルを見た瞬間、すぐに手にとった。25人の方々の証言と
     インタヴィューされた和合さんの26人の方々の「思い」は、
     故郷の母、兄夫婦、友人、知人の「思い」と何度も重なった。
     宮城県の亘理町、浜吉田は福島県に近いので、
     「原発事故」も直接的な問題だ。「津波は経験した者でないと
     わからない」という言葉を兄から、友人から直接聞いた。
     そうだと私も思う。経験してない私が出来ることは何か、
     そのような思いで、あの日から現在に至っている。

     
     

    0
    2012年08月21日

    Posted by ブクログ

    福島を知る一冊。
    福島の方が、あのときをどうむかえていたのか、何を思っていたのか。
    知っておくべき本。

    0
    2012年09月06日

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