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アンカテル卿の午餐に招かれたポアロを待っていたのは、血を流している男と、その傍らでピストルを手にしたままうつろな表情をしている女だった。それは風変わりな歓迎の芝居でもゲームでもなく、本物の殺人事件だった! 恋愛心理の奥底に踏み込みながらポアロは創造的な犯人に挑む。
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Posted by ブクログ
「ヘンリエッタ」死の間際のこの一言が、どんな意味をもつのか。 ヘンリエッタ、ルーシー、ガータ、ジョン、、とキャラクターが鮮烈。
ホロー荘の殺人 この作品のトリックは中々に特殊で。冷静に考えれば余り見た事がない。犯人が同様のパターンは知っているが、犯人を設けた上で進行していくポアロ達の一連のやり取りは、無駄を一切省いた整理された推理小説であり、様々な意見はあるがとても真っ直ぐなサスペンスミステリーだ。 クリスティ作品の中で...続きを読むも屈指の「悲劇」であり、ヘンリエッタを中心として物語がどんどん進化していく。クリスティ得意の恋愛がふんだんに盛り込まれ、ミステリー、サスペンス、ロマンスのバランスもよく、更には読み進める障壁がない為スラスラとページを捲る事ができる。一つのドラマとして完成度が高く印象的な作品の為、一度読めば犯人や結末を忘れない強烈な小説だ。 (僕は今作は再読になるが、十数年前に読んだ記憶が残っており、物語の概要、犯人は頭の片隅にありながらそれでも読みたい、読もうと思った作品だ) 印象深い要因の一つ目として登場人物の描写が作品の中でも際立っており、先に述べたヘンリエッタを始め、アンカテル一族それぞれの個性や執事を含めた一族に従事する人達。クリストウ一家の存在感(子供達の印象も強い)アンカテル家の人々と交友のあるミッジ。近隣の別荘に暮らす女優のヴェロニカ。全員が間違いなく作中の役割を受け持ち効果的に生きており、悲劇的な作用を形成する。 印象深い要因の二つ目としてはポアロの役割であり、かれの立ち回りや真相にたどり着いた後の対応が、僕がこの作品を「悲劇」と位置付ける理由の一つで、想像にはなるが、数年後のストーリーを思い浮かべる事もできるし、「とある人物」がどの様な想いでこの真相を受け入れるのかを考えるとやるせない気持ちになる。クリスティは比較的事件解決後は登場人物達を前向きに描く事が多いが、今回はかなり厳しい結末を用意している。 ヘンリエッタについてもポアロが感嘆するほどのの人物であり、最後の彼女の行動は正しくイメージのままだ。現代作品で同じテーマの作品があれば、彼女の様な役割をもつ人物は設定しない(こういう感覚にならない)だろうと思う。人間の愛情や信頼は難しいが、作中ではとある人物への慈愛に満ちて生き生きしており、ミステリーとしての王道的なものよりも人間模様に特化したミステリーとした方が面白く読めるだろう。 今作も僕のおすすめだ。少し違ったクリスティの作風を感じる事ができるはずだ。
一刻も早く先を読み進めたい、と思わせられた。 ルーシーの言ってることって意味あるの?ないの?とか、ガーダの無実、早く証明されて!とか、やきもきしっぱなしだった。 ヘンリエッタ、恩田陸の小説に出てきそうな、あまりクリスティー的でない(と勝手に思ってる)女性で新鮮で面白かった。 ポアロシリーズとなっては...続きを読むいるけど、ポアロ、おまけみたいなもんだったなあ。
ホロー荘の殺人 アガサクリスティー ハヤカワ文庫 たまたまDVDを見て 探偵小説に人知れず織り込んだ 人の情と愛の奥深さに魅せられ アガサクリスティー本人に惹かれ 小説自体を読んでみたくなった DVDとは筋も違い その奥深さも更に広い 原文で読みたいくらいだけれど どうやら只の推理モノでない...続きを読むので この心理描写を英語で汲み取れるとは思えない
今回の作品はポアロが脇役的で、事件よりも心理面に重点を置いたものだった。 その分登場人物は個性的で、特にルーシーの性格は浮世離れした不思議系でイラッとした… ミッジは最も現実的(現代的?)だったし、苦労してきた分幸せになってくれて嬉しかった。 違った個性の女性たちの心理描写を巧みに書き上げているのは...続きを読むさすがアガサ・クリスティ! 推理小説よりも女性たちの心理描写に傾いているから純粋にポアロの推理を期待してたら肩透かしかもしれないけど、すごく面白く読めた。
被害者の目線で、被害者が死ぬまでのことが書いてあるのがなんとも切なかった。被害者目線でかかれていたせいか、そこまでひどい人には思えなかった。 しかし、なぜみんながみんな真犯人をかばったのだろう? 面白半分というのが理由なのかな?いまいち腑に落ちなかった。しかし、ルーシーの会話など、モデルはいたのかし...続きを読むら。架空の存在であんな頭のぶっとんだ人を書いたのだとしたら、すごすぎる。 エドワードとミッジが結ばれたのは、ほっこりしたー。
再読。ポアロが登場するのは164頁めと、非常に遅い。だけどまったく退屈しない。ジョン、ガーダ、ヘンリエッタをはじめホロー荘に集まった人々の人間関係や心理描写に引き込まれる。 私ははじめて読んだ時からヘンリエッタという女性が、彼女の強さや生き方が、とても好き。
ろくに推理をしない性質なので推理物として秀逸なのかはわからない。 ただクリスティの作品は人物描写が巧みなので好き。 中でも女性の心理描写はさすがだと思う。 最後の彫刻家の描写がとても印象的。 評価の高い作品ではないようだけれど私は1番面白かった。
真相解明にいくまではなんかよくわからなかったけどラストスパートで一気にホロー荘に対する印象が変わった。こんなに誰も救われないことがある??誤解だったこととか、生きてたとしてもずっとすれ違ってたんだろうなって思ったらめちゃくちゃ切ない。子供たちどんな気持ちなんだろう…
ポアロもの。 トリック自体は、オリエント急行に似た、ちょっとズルな印象も受ける。しかし、本作は、ポアロの活躍楽しむ作品ではなく、周辺の人間関係を楽しむ作品なのであろう。そう考えて読むと、よく出来た作品だと思う。
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ホロー荘の殺人
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アガサ・クリスティー
中村能三
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