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Posted by ブクログ
「社会をよくしよう」という志の下に、問題意識を持ちながら働いている社会起業家。
こんなポジティブな彼らにも悩み、ジレンマ、葛藤はある。
例えば、「社会にやさしいビジネスというだけでニッチ産業と受け取られ、ビジネス界のメジャーと見てもらえず、投資家や取引先を探す上で困難がつきまとう」、「NPOで働くことは尊い行為と思われているが、実際にはそれなりの見返りがなければ続かないし、優秀な人材も集まらない。そこでビジネス化を進めようとするが、今度は逆に、商業的との批判を浴びる結果となる」などだ。
しかし、「NPOのような企業」や「企業のようなNPO」が存在し大活躍している。
また、ビジネスの社会化やNPOのビジネス化が高まっている。
本書はビジネスや社会のことを深く考えている人々にとって、なんらかのヒントを与えてくれるだろう。 ☆y1☆
Posted by ブクログ
筆者が社会起業家から教わった生きかた、働きかたの10の極意。
?自分の好きなこと、楽しいことに夢中になろう。
?いろいろな人と喜びや悩みを分かち合おう。
?効率を優先させない。何が大切かを見極める。
?かわいい子には旅をさせよ。かわいい子だけでなく、自分がかわいい大人も旅に出よう。きっと名案が浮かぶから。
?おかげさまで、の気持ちを忘れずにいよう。
?あきらめるから失敗する。成功するまで頑張ろう。
?人と競争するのではなく「協奏」しよう。
?人生に無駄はない。一見、マイナスなことでもそこから何かが見えてくる。
?人がどう思うかではなく、自分がどう思うかを大切にしよう。
?たまには自分を褒めよう。
ちょっとクサイ部分もあるけれども、本当にその通りですね。いちいち納得です。日々変わりゆく社会を見る眼が、よりポジティブになりそうな素敵な一冊でした。
Posted by ブクログ
ひとつに、消費者の啓蒙の重要性を感じた。
環境に配慮していたり、きちんと労働基準を守る企業の商品を選んで買ってもらう。そういった雰囲気を醸成する必要がある。
市場における商品選択の基準を、より人道的・環境配慮的なものにシフトすることによって、企業の利益至上主義を資本主義の内部から解体させる。解体というより「ずらす」。そういう試みも可能なわけで、とても面白いと思った。
つまるところ、買い物は常に政治的な行為なのだ。
消費者としての市民は、労働者としての市民と同等に重要なトピックだと感じた。
そして、消費者がよりよい商品選びをするための選択肢を、社会事業家が積極的に示していく。
進歩的な企業の 良識的な振る舞いが、他の企業の経営方針にも影響を与えていく。
営業成績以外の評価基準を新設し、意識的な投資家たちに示していく。
そういった投資家が援助するのは、「所属する組織に対する忠誠心」よりも「目標達成に対する忠誠心」を持った人たち。市場原理に飲み込まれることをうまく避けつつ、思い思いの社会貢献事業を目指す。
企業や個人のミクロな行動が、マクロ的な市場全体に影響を与えることが可能であることを示していると思う。
ところで、筆者は行政のダメダメさを自明として、「官から民へ」みたいな項目もメリットとして掲げているが、「社会事業」って そもそも そういう枠組みの話なのか、対比されるべきものなのか疑問。
「官僚」ははたして非効率なのか、社会に関する事業をすべて個人に任せて良いのかは、また次の機会に考えてみたい。
Posted by ブクログ
国内外で活躍する社会起業家達のやりがいと困難をわかりやすい文章で簡潔に掘り下げていってくれる。
なかでも私はSRIであるとか、NPOにも求められるようになってきた経営的な視点に惹かれた。
善意だけでは長期的な社会貢献は難しいというのが私の考えである。第一世代の社会起業家達が、自らが正しいと思って営利活動に勤しみ、その結果として社会貢献が付随してきたというこのモデルこそ、理想であると考える。そのようなモデルが生まれる背景を作るには消費者の監視が不可欠である。
しかし消費者全てがいちいち「この企業のこの製品はどこどこでこのような方法で製品を作っている」という風に調べていくのは困難である。そこでSRIである。SRIが企業倫理の監査として機能するには私達、消費者が環境や福祉、労働基準といった新しい経済的価値について関心を持たねばならない。
我々消費者は、価格やブランドといった選択が主流となっている現状の経済から、もう一段階上へと考えをシフトする必要があると感じた。
Posted by ブクログ
印象に残った事例
・ヒューレット・パッカード。インド南部の貧困地域にコンピュータを普及させようとしたとき、現地に電気が通っていないこと、インド人が写真付き身分証明書を持たなければならないことから、太陽光発電式のプリンターとデジカメを売り込んだ。現地では写真ラボというビジネスが生まれた。
⇒自社の新製品の開発、現地の新ビジネスの普及とステークホルダーの利益に貢献
・パタゴニア。自社がつくる洋服が環境に与える影響の自己調査を実施。綿布には枯葉剤や化学薬品が使われていた。その結果、ペットボトルを再生したフリースやオーガニック100%のコットン
に切り替えた。環境に与えるダメージは購入した後にも発生する。洗濯、アイロン、ドライクリーニングである。そこでアイロン、ドライクリーニングが不要な製品をつくった。製品の影響はトータルコストで評価する必要がある。自然染料でも色落ちが早ければ、すぐ棄てられて環境負荷は大きくなる。そんな場合は科学染料のほうが良いかもしれない。
・画期的な喫茶店「ホワイト・ドッグ・カフェ」。市内の貧困地域の子供たちをレストラン産業へ結びつける専門学校の設置。リサイクルや水質浄化の現場を見学するエコツアー。(これらは
第一義的な知識と経験を得られることができる。これらの知識は直感を与える。)日曜の映画上映会。国際問題を話題にしたテープルトーク。(このような話題は当事者意識が醸成されにくいため、知識のひけらかしに終わってしまう可能性もあるだろう。)食事、教育、体験のトータルコーディネーションとしての場の提供が先進的である。
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