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明治の世に起こる怪事件の数々を、青年探偵・結城新十郎が快刀乱麻を断つ名推理で真相に迫る! 怪しい新興宗教団体の連続変死事件の謎を追う「魔教の怪」、衆人環視の中、燃えさかる密室から人が消える「赤罠」、神の怒りに触れて死んだ男の隠された過去を明らかにする「狼大明神」、バラバラになった死体から意外な被害者と犯人を推理する「トンビ男」など全12篇。文豪・坂口安吾の幻の傑作推理連作集、堂々の完結!!
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Posted by ブクログ
まだまだ新十郎と海舟先生の推理バトルに浸っていたくて買った続編。600ページというボリュームで、かなり楽しめた。時々謎解きに物足りなさを感じることもあるけれど、明治初期の文化や風俗についての記述や人々のどろどろした人間関係を読むのが面白くて。事件パートのどろどろっぷりと比べ、探偵くんとその(役に立た...続きを読むない)助手たちの推理パートが軽妙なので、うまくバランスが取れている。
探偵 結城新十郎が奇怪な事件の謎を解く短編推理小説集 いわゆる探偵小説で猟奇的な事件が多い。 解説では、「舞台は明治時代中期とおぼしき」としている。 ・狂言廻しとして登場する勝海舟の明治32年没 ・「魔教の怪」の世良田は「明治初年に地方の府県知事を2箇所歴任し、11年間遊学して帰朝した」とあるので...続きを読む、明治10数年頃 ・「幻の塔」で出てくる新門の辰五郎は明治8年没 ・「乞食男爵」では女相撲の横綱がでてくるが、女相撲は明治23年に禁止されたと書いている
「魔教の怪」面白かったー。登場人物名が「因果論」そのままなのにも驚きでした。これで終わりなのは残念…アニメ二期目しないのかなぁ。
まず、続編は12話、600ページのボリュームに圧倒された。前巻より新十郎さんや勝先生の出番は少なくなり、また、時代背景もあるが、同じくグロテスクな表現は多用されている。好き嫌いはあるが、私は、冷笑鬼、ロッテンナム美人術、赤罠、トンビ男は、先が気になる面白い話だった。
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