さよならの余熱

さよならの余熱

385円 (税込)

1pt

一緒に暮らす恋人に、最近わたしはすぐに苛立つ。好きなのに、優しくしたいのに、彼を追い詰める言葉ばかりが溢れ出し――(「つまらぬもの」)。退屈な日常を変えて欲しくて、会社員の芹澤さんと付き合い始めた。でも、高校で援交の噂を立てられて……(「暮れていくだけ」)。甘やかな恋心は、いつしか胸をしぼる切なさに形を変える。恋の至福ととまどいをひたむきに描いた全9話。文庫オリジナル。

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さよならの余熱 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    好きなのに、わざと攻撃的なことを言ってしまったり、そんな気がなかったのに、つい、相手を傷つけてしまったり…。恋愛中に起こる葛藤や衝突を丁寧に綴った短編集。加藤千恵の小説はいつも、わかる!わかる!って気持ちがぎっしり!

    0
    2025年09月30日

    Posted by ブクログ

    表紙からは想像もできないほど大人の恋愛小説だった。すっごく面白かった!

    最後の解説にもあったけどとにかく普通、日常。
    だからこそすごく共感できるし、今自分の身に起きてなくても過去に起きてきたこと、これから起きうるだろうことにどこか繋がってる気がして学びが多かったな。
    久しぶりの連作短編だったけど、

    0
    2024年08月08日

    Posted by ブクログ

    「私が寝てたら何時に帰って来ようといいの?12時半が朝の5時になろうと関係ないの?」「なんでそんな極端なの?」って掛け合い、両方に対してそれなだった。書き写すの嫌になるぐらい、1.つまらぬもの、は自分のことだった。まとめると、切ないフェードアウトにとても惹かれる。共感しすぎて書き写すのも迷った。

    0
    2020年05月23日

    Posted by ブクログ

    加藤さんの作品は毎回心理描写にリアリティがあると思う。

    些細なすれ違いや別れの予感
    新しい恋が始まる瞬間。

    とても繊細。

    設定も普通というか友達や友達の友達の話を聞いているかのような、身近さがある。

    でもすごく、心を揺さぶられます。

    感情移入がしやすいのかな。


    きゅんと切なくなったり

    0
    2013年12月19日

    Posted by ブクログ

    いくつかお話が入っているんですけど、全部がどこかでつながってるんですよね。
    友達だって、その辺の道ですれ違う人だって、みんなそれぞれ一生懸命いろんな形の恋愛をしているんだってことだと思いました。
    恋愛っていいことばかりじゃないけど、絶対無駄なことなんてない!
    と、信じています(笑)

    0
    2013年10月30日

    Posted by ブクログ

    半身浴のおともに最適な恋愛連作短編集。

    最初の「つまらぬもの」は、わかるわかるという気持ちでいっぱい。
    恋の終わりとか始まりとか、大きな目で見ればそのへんにいくらでも転がっている。
    大きく見れば、特別じゃない。
    だけど、その人からみたら特別。それが恋愛ですよね。

    追体験できるような日常の恋愛を書

    0
    2013年04月27日

    Posted by ブクログ

    表紙が気になって手に取ってみたけれど、自分としては当たりだった。登場する女性たちの雰囲気がとても好き。自分と似ていると思う女性ばかりが出てきた気がして感情移入しやすかったんだと思う。文章の雰囲気も好みだった。

    「電話をかける」だけが苦手だったけど、あとはどれも好き。(でもこのはなしの妹の部分はなん

    0
    2012年10月05日

    Posted by ブクログ

    短編が9つ?入ってるお話!
    相変わらずこの作者さんのお話は心情が読み取りやすくなっていて、読みやすくてサラサラと読んでしまった。
    短編だけど少しずつ登場人物が繋がっていて、何かしらみんな抱えてたりするお話。
    最後のお話、バンド解散と恋人とのあれこれなんだけど、すごく好きだなっと思いましたね…、
    人と

    0
    2024年12月01日

    Posted by ブクログ

    これも切ないけれど、なんか好き!と思った本。

    長い間恋と無縁の日々を送る私も、キュンとしたり、誰かを愛おしいと思う気持ちを思い出した!

    0
    2021年08月16日

    Posted by ブクログ

    加藤千恵さんの小説はいいなぁ。どこにでもある日常。ひょっとしたら自分にも似たような恋をしたことがあるかもしれない。そんなひとこまを抜き取って書くのがうまい。不思議な標識だったり、登場人物だったりがほんの少しリンクしたとある一風景を切り取ったお話。西加奈子さんの解説がまたよい。2012/376

    0
    2015年04月21日

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