沙門空海唐の国にて鬼と宴す 巻ノ四
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沙門空海唐の国にて鬼と宴す 巻ノ四

682円 (税込)

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宦官・高力士が、死の直前に安倍仲麻呂へ遺した手紙には、楊貴妃の出自にまつわる、さらなる驚愕の事実が記されていた。黄鶴、白龍、丹翁……さまざまな人の想いと呪いが交錯した果てに、いま、順宗皇帝は呪法によって瀕死の状態に陥っていた。呪法の正体を暴くよう依頼された空海は、逸勢や白楽天、大勢の楽士や料理人を率い、玄宗皇帝と楊貴妃ゆかりの地──驪山の華清宮へと向かった。中国伝奇小説の傑作、ついに完結。

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沙門空海唐の国にて鬼と宴す のシリーズ作品

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  • 沙門空海唐の国にて鬼と宴す 巻ノ一
    682円 (税込)
    盟友・橘逸勢らと共に、遣唐使として長安に入った若き僧・空海。密教の真髄を「盗みにきた」と豪語する空海は、ありあまる才で多くの人を魅了していく。一方長安では、奇怪な事件が続いていた。役人・劉の屋敷に猫の化け物が取り憑き、皇帝の死を予言したという。噂を聞いた空海と逸勢は、劉家を訪れ妖猫と対峙することに。その時から2人は、唐王朝を揺るがす大事件にかかわることになる──! 中国伝奇小説の傑作ここに開幕。
  • 沙門空海唐の国にて鬼と宴す 巻ノ二
    682円 (税込)
    妖猫に取り憑かれた劉家の妻が唄った歌。それが、およそ60年前、詩仙李白が玄宗皇帝の寵妃・楊貴妃の美しさを讃えた詩だと知った空海と逸勢は、偶然知り合った後の大詩人・白楽天と共に馬嵬駅へ行き、楊貴妃の墓を暴くことに。だが驚くべきことに、そこには妖しい呪がかけられていたうえ、石棺の中に楊貴妃の姿はなかった──。そんな空海に、謎の方士・丹翁は「このことは忘れよ」と警告するが……? 中国伝奇小説の傑作、第2弾。
  • 沙門空海唐の国にて鬼と宴す 巻ノ三
    682円 (税込)
    安倍仲麻呂が遺した手紙により、空海たちが知った事実。それは、かつて玄宗皇帝が楊貴妃を処刑せざるを得ない状況に陥った際、道士・黄鶴の提案に従って尸解の法を用い、楊貴妃を仮死状態にして難を逃れようとしたが、あえなく失敗したというものだった。一方、青龍寺の恵果のもとに、妖しい影──黄鶴の弟子であった白龍が現れる。白龍は順宗皇帝を呪殺し、唐王朝を完全に滅ぼすと予告する。中国伝奇小説の傑作、第3弾。
  • 沙門空海唐の国にて鬼と宴す 巻ノ四
    682円 (税込)
    宦官・高力士が、死の直前に安倍仲麻呂へ遺した手紙には、楊貴妃の出自にまつわる、さらなる驚愕の事実が記されていた。黄鶴、白龍、丹翁……さまざまな人の想いと呪いが交錯した果てに、いま、順宗皇帝は呪法によって瀕死の状態に陥っていた。呪法の正体を暴くよう依頼された空海は、逸勢や白楽天、大勢の楽士や料理人を率い、玄宗皇帝と楊貴妃ゆかりの地──驪山の華清宮へと向かった。中国伝奇小説の傑作、ついに完結。

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沙門空海唐の国にて鬼と宴す 巻ノ四 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2021年03月22日

    巻之一では、唐に入った空海が幾つかの出来事を経験し、“妖物”に纏わる怪事件に出くわす。
    巻之二では、出くわした怪事件に過去の大きな事件が関わっていることが明かされる。
    巻之三では、過去の大きな事件の真相が更に掘り起こされ、進行中の怪事件との関係が明らかになって行く。
    巻之四では、怪事件の解決が図られ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年01月30日

    ここまで来たなら最後まで、と読み進める。

    なぜ黄鶴が玄宗を恨むようになったか、にもかかわらず、娘の玉環を嫁がせたのか。
    こうしたことが明らかにされる。
    華清宮で、五十年前の因縁が解きほぐされる。
    血の制裁と浄化という、鉄板の大団円。

    そうしてやっと、空海の密の伝授を受ける。
    やっと、空海の天才ぶ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2019年09月16日

    空海の遣唐使時代の話。
    夢枕獏は割と最近まで敬遠していたが、前に神々の山嶺を読んでから見直した。
    今回は特に題名に惹かれた。
    4分冊は長いけど読みやすい。
    史実が上手く織り交ぜられていて、空海の超人的能力も本当にあり得るかもと思わせる(実際、空海は超人だと思うけど)。
    歴史にあまり詳しくなくても知っ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2019年07月14日

    今日は出かけようかどうか
    迷っていた時
    ちょうど梅雨期の曇天の空から
    ぽつり ぽつり と
    ええぃ
    今日は雨読とするか

    そんな朝に
    この最終巻に入る

    すっかり本降りになった
    雨の音を聴きながらの
    読む一日になった

    それにしても
    夢枕獏さんにかかると
    あの 弘法大師さんが
    こんなふうに なるのだな...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2019年01月14日

    空海が巻き込まれた事件は、想像を超える陰謀と野望が蠢くものだった。人の思いは一筋縄ではゆかぬものだ。時を超え、たどり着いた真実はえも言われぬ味わいで、よくぞその謎を紐解いたと空海の観察力の鋭さ、賢さに関心する一方で、翻弄された楊貴妃の運命が哀しい。野望も過ぎれば大惨事。恨みつらみで70年、80年生き...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2019年01月06日

    まさかまさかの
    横溝正史か!と思うような動機の数々…(ネタバレか?)
    思惑に思惑をかぶせて、なおまた思惑が交錯する。
    白居易の『長恨歌』をモチーフに、
    「宇宙」=「人の心」を描いた1800ページでした。

    読み終えてみれば
    「マンガだな」
    なんですけど、
    やっぱりそのへん、上手いよね…書き方が。
    ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2018年12月27日

    終わった。
    名残惜しい気持ちと、清々しい終わり方にニヤニヤしながら。
    最後の空海と丹翁の応酬が、また最高!

    0

    Posted by ブクログ 2018年08月01日

    読み終わりました。
    まぁ、これだけの大したお話を破綻もなく最後まで書き尽くす獏さんの力量と根性に脱帽。

    0

    Posted by ブクログ 2018年04月20日

    とにかく壮大だった。
    唐の時代の中国が舞台で、牡丹の花を始めとして、極彩色の花たちや、魑魅魍魎ともいえる生き物たちが溢れているイメージ。
    仏教はもちろん、いろんな国の文化が入り乱れ、バランスを保ちながら増幅し、熟れている長安という都市の空気感を感じることができた。

    空海について、読む前は、名前を聞...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2018年04月03日

    久しぶりに読む夢枕貘作品。
    この作品を読んでいると、文字であるのに匂いや風、音などがリアルに脳内再生されて、実際に感じている、聴こえているような錯覚に陥ってしまった。
    すごい。

    あと、映画は全くの別物(笑)

    0

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