一朝の夢

一朝の夢

641円 (税込)

3pt

北町奉行所・同心の中根興三郎の生きがいは朝顔栽培、いつか黄色い朝顔を咲かせるのが夢だ。仕事は閑職、奉行所員の名簿作成係である。時は安政、井伊大老と水戸徳川家の確執や、尊王攘夷の機運が高まっているが、そんなことはこの“朝顔同心”には無縁、長身の身体を縮めるように暮らしている。だが江戸朝顔界の重鎮、鍋島直孝を通じて、宗観と呼ばれる壮年の武家と知り合ったことから、興三郎は思いも寄らぬ形で政情に巻き込まれてゆく。松本清張賞受賞作。

...続きを読む

一朝の夢 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    購入済み

    朝顔に関わって

    2014年07月10日

    今年、ヒョンなことから朝顔に関わることになった。
    その朝顔の用事で水戸に向かった日
    たまたま乗ったタクシーの運転手さんからこの本の話を聞いた。
    ページをくるのが幸せな時間だった。

    1

    Posted by ブクログ 2021年01月05日

    幕末期江戸の朝顔ブーム。
    品評会があったり、必死に交配を繰り返したり
    もしかすると今この世にある彩どりの朝顔は
    そんなブームがあったが故に発展していったのかもな〜とふと思った。
    朝顔だけで、どこまでも話が膨らむ上に
    とても面白いしちゃんと歴史背景描かれてて
    フィクションだと分かっていても、あちらこち...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2020年02月23日

    2年以上積ん読だったけどようやく。勧めていただいたのだけど、期せずして幕末のお話だった。ただただ朝顔を追究したい男の情熱を描きつつ、時流に翻弄される周りの人物の覚悟を描いていて、どちらもとても好きでした。

    0

    Posted by ブクログ 2021年10月01日

    変化アサガオのブームは、第1次が江戸時代の文化文政(1804-1830)。その時期に浮世絵や歌舞伎が始まる。第2次が江戸時代末期(嘉永安政期:1850頃)で、交配の技術を持っていた。第3次が明治中期と言われる。
    本書は、第2次ブームの時で、主人公は北町奉行所・同心の中根興三郎。興三郎は6尺あまりの長...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2015年06月20日

    いわゆるチャンバラものとは違って
    同心でありながら、朝顔栽培が趣味という一風変わった興三郎のキャラが新鮮。でも朝顔栽培が縁で人脈ができていき、
    あの桜田門外の変へとつながっていく。
    里恵さんとは結ばれてほしかったなあ。。。

    0

    Posted by ブクログ 2015年01月12日

    同心の中根興三郎は朝顔栽培を唯一の生き甲斐とする。
    朝顔を通じて宗観と呼ばれる武家と知り合った事から興三郎は幕末という時代の波に飲み込まれていく。
    自らの信念に基づき生きていく男達に涙しました。

    0

    Posted by ブクログ 2012年05月21日

    幕末が舞台の時代小説ってあんまり読んでなかったなぁ。

    朝顔の栽培がこんなに人を惹きつけていたとは。

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2021年12月12日

    202112/これがデビュー作とは!消極的でパッとしないタイプだけど、朝顔のことなら周囲がドン引きする程饒舌かつ一方的にマシンガントークしちゃう朝顔オタクな北町奉行同心・中根興三郎が主人公。尊王攘夷、安政の大獄など史実をベースに、政情に係わってしまう主人公、朝顔をうまいこと絡めつつ物語が進んでいく。...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2014年06月28日

    朝顔の交雑の方に気がいってしまって、政情のトラブルが邪魔な気持ちで読んでしまう(笑)
    それぐらい主人公が朝顔に対しての気持ちが深かったけれど、後半は朝顔の陰が薄暗いなってしまいました。

    それにしても、出てくる人皆隠しごとして出てくる話ですわ。

    0

一朝の夢 の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

文春文庫 の最新刊

無料で読める 歴史・時代

歴史・時代 ランキング

梶よう子 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す