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Posted by ブクログ 2012年04月03日
減成長を掲げる筆者が、GDPの妥当性に疑問を抱き、そレに基づく経済成長という考えについて再考するための本。
興味深かったのはGDPが冷戦時代に政治的背景から推し進められた神話だと主張しているところだ。
少なくとも80年代以降は、GDPと実質的な生活の上での豊かさの関係は無くなってきていると筆者は述...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年10月30日
出版から6年経って読んでみた。
正直かなり良い本だとは思う。
出版した時期が悪かったのか、かなり話題にならなかったのは運がなかったとしか言いようがない。
経済学にどっぷりと浸かっているわけではない自分にとっては読みやすい内容だと思うし、様々な理論やアイデアをナラティブに紹介してあるので理解もしや...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年02月02日
経済成長は必ずしも国民の幸せ(ハピネス)や国際的地位につながらないし、永遠にGDPを増やし続けることは不可能であり意味もない、という内容。基本的には著者の主張するデクルワサンスの概念に賛成である。
ただどうすればよいのか、という点については具体性に欠けるし、減成長による繁栄は「本当にできるかな?」と...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年10月08日
著者のアンドリュー・サター氏はハーバード(物理学)卒の弁護士、ソニーでも勤務。今は立教大教授。
雑誌の紹介記事を教授。考え方、大枠には多いに共感。特に、GDP成長が目的化してしまったこと、使用価値と交換価値のうち交換価値が重視されてしまったこと、年率数%の成長を数百年続けた場合の世界は現実的で...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年07月02日
流石ハーバード出身の米国人だけあって、今の日本のオカシな状態を冷静に判断してみえます。GDPの数値に一喜一憂して政策をやっている間は日本の負の連鎖を断ち切ることは難しいでしょう。
しかし、実際経営をしている立場から言えば、減成長をめざす経営で舵取りすることは、不可能に近いといえます。実際日本の経済基...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年10月31日
大恐慌の時代は失業が大問題であり、完全雇用が重要な課題だった。大戦前、ハロッドとドーマーが、完全雇用を実現するには生産活動を増加させるしかないことを示した。戦後、国の再建のために生産高の増大と生産性の向上のために、49年にイギリスが経済成長を政治目標に盛り込んだ。アメリカでも、ソ連に対抗する軍備増強...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年06月17日
常に前年との比較を強いられ、成長し続けないといかんという“常識”はいつまで続くのか。ポスト経済至上主義に、「減成長による繁栄」をコンセプトとした国家運営の提案書。
価値には交換価値と使用価値の2つの意味があると言う。
交換価値のほうは、商品売って売り上げればいい。その価値はおカネで交換でき定量的に...続きを読む
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