堕落論
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堕落論

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第二次世界大戦直後の混迷した社会に、戦前戦中の倫理観を明確に否定して新しい指標を示した「堕落論」は、当時の若者たちの絶大な支持を得た。「人間は堕落する。義士も聖女も堕落する。それを防ぐことはできないし、防ぐことによって人を救うことはできない。」墜ちきることにより真の自分を発見して救われるという安吾流の考え方は、いつの世でも受け入れられるにちがいない。ほかに「日本文化私観」「恋愛論」など名エッセイ十二編を収める。

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堕落論 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2011年07月23日

    単純に好きでした。彼の理想論とでも言えてしまいそうな大胆な論理が、考えたこともない角度から言い表わされていて。しかも納得させられるし、深いし、救われる。堕落論以外のも面白い。
    難しいから、何度も読むべき本。そして毎回新しい発見ができそうな本。はじめての坂口安吾だけど、いい出会い。時代は関係ないね!今...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2010年07月15日

    キルケゴールの『死に至る病』と同時に読み進めた結果、互いに通ずるものがあると気づかされ、とても面白かった。

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    有名な坂口安吾の堕落論。
    ある意味哲学書だと思ってます。
    「堕ちていくこと」に「救い」を見出す。
    この言葉に何度も助けられました。
    恋愛論もおススメ。

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    人間だから堕ちるのであり、生きているから堕ちるだけだ。
    堕ちる道を堕ちきることによって、自分自身を発見し、救わなければならない。

    坂口氏の言葉に救われた感が毛穴からほとばしりました。

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    Posted by ブクログ 2009年10月07日

    我が青春の1冊!!!!!!
    あの日、私は生きていこうと思った!!!!!!
    高校を辞めて絶望していた私を救ってくれた本。

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    【日本は負け、そして武士道は亡びたが、堕落という真実の母胎によって始めて人間が誕生したのだ】
    安吾先生の書く文章はすっと胸の中に入ってくる。堕落論とは堕落せよといわけではなくて、立ち上がれという意味だ。

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    安吾の最も脂にのっていた時期の評論集。
    日本文化私観/青春論/堕落論/続堕落論/デカダン文学論/戯作者文学論/悪妻論/恋愛論/エゴイズム小論/欲望について/大阪の反逆/不良少年とキリスト

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    Posted by ブクログ 2015年08月01日

    坂口安吾『堕落論』角川文庫

    表題作品の「堕落論」の他、日本文化、青春、文学、夫婦、恋愛、小林秀雄、太宰治等に関するエッセイが収められている。

    ー生きよ堕ちよ、その正当な手順のほかに、真に人間を救い得る便利な近道がありうるだろうかー「堕落論」より

    戦後70年ということで、当時の若者たちの絶大な支...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年01月25日

     第二次大戦直後に若者達の強い支持を得た「堕落論」ほか数編を収めたエッセイ集。「堕落論」で展開される考え方もよかったが、むしろ他のエッセイで書かれた文章の中に興味深いものが多い。文化、文学、恋愛、内省、実存、政治、宗教など、ほとんどの分野における著者の考え方を網羅しているといえるのではないか。それぞ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年03月11日

    ただ一言、「なんと無茶苦茶な文章なんだ」と言いたい。
    初めはいくらか理路整然としていて、言いたいことをしっかり言っている。
    ところが、終わりになるに連れて、何を言いたいのかわからない。酒に任せ、急いでつけたような結論。
    だがそれが、人びとにこの堕落論が面白いと言わせる所以たるものなのかもしれない。わ...続きを読む

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