石狩少女
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石狩少女

825円 (税込)

4pt

4.0

明治末の北海道札幌、主人公・野村悠紀子は、文学を愛し、空を眺めることやリンゴ畑に出かけることが好きな女学生。彼女は人から多くの関心を持たれる一方で、偏見、勝手な噂、男子学生からの執着、決められた結婚、家族の無理解などに悩む。そんななか内地の親戚の家に行くことになるが…。北海道の自然も美しい、著者の半生を反映した1940年刊行の傑作少女小説。

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石狩少女 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    「本読む少女は生きづらい - 明治末の女学生・野村悠紀子の青春と苦悩。少女小説の傑作、待望の復刊!」との帯に惹かれて読んでみれば、何という名作!この手の本を眠らせておいて、本が売れないとか言っている出版社のなんと多いことか…

    冒頭「風が、土が、日光が、果実をそだてるとおなじように、その土地の少女も

    0
    2024年02月13日

    Posted by ブクログ

    森田たまさんの復刊、手にとれてよかったです。
    明治という時代に良妻賢母になろうとは思わず将来学問で身を立てたいと思っていた悠紀子はこの時代では珍しかっただろうと思う。でも、いつの時代も周りがそうだからと合わせることなく、女性であるとか関係なく自分の道を自分で切り開く人が必ず1人はいるんだなと思いまし

    0
    2024年04月21日

    Posted by ブクログ

    「本読む少女は生きづらい」明治末の北海道で文学や自然を愛した著者の自伝的小説。文学かぶれして煩悶が何とか言うだけで不良少女とされ周囲の無理解に苦しむが、理解し背中を押してくれる存在にはどんなに心強かったことか。詩的な自然描写、揺れ動く感情の表現に酔いしれた。

    0
    2024年04月14日

    Posted by ブクログ

    自伝的な中編。一八九四年(明治二七年)に札幌で生まれた女の子は文学少女となっていくが、その頃は文学や恋愛は不道徳なものであり、お裁縫に長けた姉と母に虐げられ、周囲の男たちからは揶揄われ、当時としては当然のことながら勝手に顔も知らぬ男を婿養子に迎えることを決められたり、と、散々な青春時代を歩んでいく。

    0
    2024年03月30日

    Posted by ブクログ

    次は何を買って読もうか悩んでいた時ふと目に入った、誰かを待っているかのようにひっそりと置かれた純粋ながらどこか哀愁を漂わせる少女の表紙。
    すぐに購入して読み進めると、現代とは時代の背景がだいぶ異なるものの情景がすんなりと目に浮かぶような繊細な表現に引き込まれた。国木田独歩という小説家が度々登場するが

    0
    2024年04月12日

    Posted by ブクログ

    明治末の北海道札幌で幼少期を過ごした著者の自伝的小説。
    私も子供のころ札幌で生まれ育ったのだが、さすがに明治時代の様相はわからないなー、と思いながらも、著書の素晴らしい描写により様々な感覚が記憶に呼び戻された。雪解けあたりの地面の匂いとか肌に当たる冷気とかなんだかはよく知らない木の実が宿る頃のまとわ

    0
    2024年01月23日

    Posted by ブクログ

    特に知識なしで読み始めてしまい
    時代背景が飲み込めず、ひたすら
    もどかしく哀しい気持ちになっていった。
    解説を読み著者の自伝的な位置付けや家長が結婚を決める時代背景を知る。
    読んでいて、文学への想いを抱えて気持ちを随筆、自伝小説にこめていく姿が「更級日記」を思い出させた。

    当人が「恋」であることに

    0
    2024年04月01日

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