ハクビシンの不思議 どこから来て、どこへ行くのか

ハクビシンの不思議 どこから来て、どこへ行くのか

3,300円 (税込)

16pt

3.5

ハクビシンはどこから来たのか――はたして日本の在来種なのか、それとも外来種なのか? 永年にわたる謎をついに解明! さらに、生態や人間との関係をはじめ、さまざまな視点からその生きざまに迫る。都市化する野生動物たちとわれわれはどのように付き合えばよいのか?

【「序章 ハクビシンの不思議を探る」より】
ハクビシンは、日本をはじめ東アジアや東南アジアに広く生息するアジアに特有の哺乳類であるが、現在でもさまざまな謎を秘めた動物である。その名前の由来、外観の多様性、生活様式、地理的分布、日本での在来種説vs外来種説、農業被害など人間社会での問題点、今後の行方……。本書では七つの章に分けて、これらの謎をひもといていくことにする。種々の文献を参考にするとともに、私たちの研究室で取り組んできた遺伝子研究の成果を交えながら探っていきたい。


【主要目次】
序章 ハクビシンの不思議を探る

第1章 ハクビシンとはどんな動物か
1 縞模様のある顔と長い体――形態の特徴
2 どこに住んでいるのか――東南アジアから東アジアまで
3 どこでどんな暮らしをしているのか――生息環境、食性、生活様式
4 どんな仲間がいるのか――分類と進化

第2章 日本のハクビシン
1 古文書のなかのハクビシン
2 在来種なのか――日本在来種とのちがい
3 外来種なのか――飛び石状の分布と急激な増加
4 ハクビシンという名前の由来
5 社会経済のなかのハクビシン

第3章 台湾から日本へ
1 タイでハクビシンに出会う
2 渡来ルートを解明する――遺伝子からたどる
3 台湾のハクビシンとの出会い
4 台湾のハクビシンと日本のハクビシン
5 日本への二つの渡来ルート

第4章 日本で繁栄するハクビシン
1 日本で分布を拡大するハクビシン
2 本州と四国のハクビシン――DNAから見た地理的変異と多様性
3 北海道と九州のハクビシン――日本列島での北上と南下

第5章 ハクビシンと人間社会
1 ヒトのグローバル化がもたらす外来種
2 なぜ外来種が分布を拡大するのか
3 外来種が引き起こす人間社会と生態系への問題
4 ハクビシンとほかの外来種との関係
5 ハクビシンの都市動物化

終章 ハクビシンはどこへ行くのか

あとがき

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ハクビシンの不思議 どこから来て、どこへ行くのか のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    厚くはなくどっちかと言うと可愛い感じの見た目の本でしたが、中身はきっちりハクビシンに詳しい研究者の先生が書いた、生態あり・歴史あり・最新研究ありの、1冊で分かるハクビシン! って感じのガチめの本でした。ハクビシンならもろもろ書いてこのサイズに収まるんだな。

    0
    2024年03月16日

    Posted by ブクログ

    ハクビシンの歴史と各国での在り方など。近所で見かけたので調べようと思って読んでみたが、ジャコウネコ科なのでめちゃくちゃ臭いので屋内飼育には適さないというのと、日本では九州以外広く分布して農作物にアライグマたちと同様に被害を与えてロードキルも多いというのと、現在の国内の生態の研究がほぼされてないとのこ

    0
    2024年06月09日

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