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エリートバンカーから消費者金融最大手・富福に迎えられた大宮紘平は、資金調達の成功、銀行の系列化阻止に手腕を発揮し、社長に昇格する。が、会長におさまったオーナー、里村栄一が絶対君主として君臨し、大宮の目論むクレジットカードへの進出など、多角化もままならない。一方、過剰融資や貸し倒れ増大など、社内には風紀の乱れが蔓延する。消費者金融はなぜ市民銀行になれなかったのか。消費者金融の実態に迫った問題作!
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Posted by ブクログ
かつて法律事務所で働いていた私としては、とても興味深い内容だった。 消費者金融の実情。 この物語はフィクションではあるが、現に会社更生に至った企業があるところをみると、この内容はあながち嘘ではないのではと感じた。 大宮さんの熱さ、石野さんの颯爽さ、男の駆け引きとロマンを感じました。
上巻よりは面白かった。 どこまでが本当の話かは不明だが、武富士社長のなりふり構わずは酷い。 裸の王様とはまさにこのこと。 社内の乱れぶりも昔の話と聞き捨てればそれまでだが、サラ金の被害者たちも酷いもんだと思う。 現代の異常なまでの多重債務者の保護はこの時代の悲劇をもとに生まれたのかと思うと納得。 ...続きを読む いくらインフレで経済成長の時代とはいえ、過剰融資、過剰な取り立ての実態は、現代人から見ると戦慄を覚える。 この平和な時代に生まれ育って本当に良かったと思う。 サラ金大手4社の中で、なぜ武富士だけが潰れたのか、この本を読んで理解できた。 業界No. 1は結構なことだが、一線を超えると全てが逆回転してしまう。 不良債権山積みの貸し倒れに継ぐ、過払い請求は、武富士にとっては、まさに泣きっ面に蜂。 息の根を止められたということなのだろう。
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