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病気を治す腕は一流、厄介事を解決する知恵も一流、宗哲の医院は今日も大繁盛だ。今村芳生なる蘭方医が宗哲のもとを訪れ、“本道(内科)に限っては官医に蘭方を禁ずる”という幕府の達しに、激しく不満を述べた。宗哲が相手にしないとみると、漢方医で将軍家御匙の楽真院と老中首座に直談判に行く始末。辟易した楽真院から、今村の口を封じられないか、と相談を受けた宗哲だったが……。人情の機微に触れるシリーズ第3弾!
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Posted by ブクログ
佐藤雅義「町医・北村宗哲」シリーズで、これも単行本出版時に既に読んでいるものだが、正月休みにはずれの無い時代小説をということで文庫本なったものを読み返したもの。 医学館で医術を学んだがふとしたことから渡世人の抗争に足を踏み入れたものの、そこから足を洗い江戸は神明前で町医を開業する北村宗哲。渡世人の...続きを読む争いからは一線を画しているものの、昔のつてで未だに色々と難題を持ち込まれる。品川の宿で倒れた旅人に頼まれかつての盟友で竜次のもとへ金を届けたのが、江戸の町の渡世人抗争に火種を作ったと疑われることになる。 医術を通して江戸の庶民の暮らしを横糸に、そして渡世人の世界を縦糸に紡ぐ江戸物語。どこから読んでも決して損はしないシリーズだ。
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口は禍いの門 町医北村宗哲
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佐藤雅美
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