聖書考古学 遺跡が語る史実

聖書考古学 遺跡が語る史実

924円 (税込)

4pt

聖書の記述には、現代の我々からすると荒唐無稽に思えるエピソードが少なくない。いったいどの程度まで史実を反映しているのだろうか。文献史料の研究にはおのずと限界があり、虚実を見極めるには、遺跡の発掘調査に基づくアプローチが欠かせない。旧約聖書の記述内容と考古学的知見を照らし合わせることにより、古代イスラエルの真の姿を浮かび上がらせる。本書は現地調査に従事する研究者の、大いなる謎への挑戦である。

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聖書考古学 遺跡が語る史実 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    『歴史学者と読む高校世界史』の第01章が面白かったため、長谷川修一の過去作として手に取った。旧約聖書の記述の全てを原理主義的に信じることは(信徒でないこともあり)元からしていなかったが、では実際にはどこまでなら史学的・考古学的に一次史料から確かめられるのか、という点について良い概説を提供してくれた。

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    2024年03月05日

    Posted by ブクログ

    世界史で聖書の存在を知ったとき,あるいは実際に聖書を読んだとき,「どこまでか史実なのか?」という疑問を抱くと思う。全てが史実なわけではない,かといって全てが空想でもない。

    本書は,考古学の視点から聖書と史実の関係について概説したものとなっている,学問としての線引きについて知っておくと良いだろう。族

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    2021年04月09日

    Posted by ブクログ

    西洋美術を入口に聖書に興味を持って何冊か読んでみいる中で、学問的な色合いの本を探しているときに本書に出会った。
    本書は考古学、歴史学の見地から旧約聖書の記述を検討していて、その史実性を跡付けようとしている。
    決して宗教の虚偽や欺瞞を暴露しようと意図しているわけではなく、あくまで学問的に何が実在してい

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    2016年02月22日

    Posted by ブクログ

    帯の宣伝文句のような「本書は現地調査に従事する研究者の、大いなる謎への挑戦である」といった派手さやワクワク感はないが、読んでいて楽しい本だった。
    考えてみると、自分も含めて多くの日本人の聖書の知識はお粗末と言わざるをえない。本書にもあるが、高校の教科書にはモーゼは実在の人物として登場し、出エジプト記

    0
    2013年08月11日

    Posted by ブクログ

    旧約のアブラハム以降のダイジェストと、そこでの出来事が遺跡や他の文献に
    どうリンクしているかを解説する。

    長い歴史を通じて多くの人に読まれてきた聖書の記述、
    そのどこからどこまでが史実なのか、やはり興味が尽きないところ。

    他の民族が滅ぶなかで、ユダヤ人のみが同一性を保ち得たとのことだが、
    おそら

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    2013年12月07日

    Posted by ブクログ

    啓蒙思想の考えから、聖書を様式史として研究するアプローチに対して、聖書考古学では、考古学の発掘などのアプローチによって聖書の史実を検証しようとしている。この分野の本は、訳本ばかりだったので、日本人による新書で発刊されてよかったと思う。

    本書の内容は、1.2章で、一般的な聖書の解説、考古学の手法の基

    0
    2013年06月28日

    Posted by ブクログ

    聖書には、事実とかけ離れた(事実とは思われない)記述がかなりある。そういった虚構を
    崩す姿勢は、過去を明らかにする好奇心でもあるし、また、神の真意に近づく信仰でもある。「聖書学」というのは、こうした目的から始まった学問だ。その研究の手段として、主に考古学と史料批判がある。

    現在の聖書考古学は、聖書

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    2013年03月07日

    Posted by ブクログ

    聖書の事象の証明、確認に科学的手法・考古学からアプローチする面白さと難しさがよくわかる。
    一気に読める読みやすい好著。

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    2020年04月15日

    Posted by ブクログ

    古事記も引き合いに出し、旧約聖書を成立させた動機は、仮説だが、説得力がある。
    その後は、地域限定の古代史そのもの。年代特定方法も含めて、考古学的。

    逆説的になるが、現代まで連なるユダヤの民を見るに付け、「正典を持つ」威力を感じた著作であった。

    0
    2019年04月09日

    Posted by ブクログ

    結構内容は面白かったが、私自身は作者に大学で習った人間なので、まだ大丈夫だったが慣れない人には難しいと思った。イスラエルなどのオリエント関係を勉強したい人には良いかもしれない。

    0
    2014年07月24日

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