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ヨイショをさせたら天下一品。人呼んで「ホウカン探偵」法間(のりま)に、街の大立者(おおだてもの)から依頼が舞い込む。「わが社の機密が漏洩しているようなので調べてくれ」というのだ。が、真の依頼は別なところにあった。物語は、一気に「日本の戦後史の闇」の告発へとつながっていく気配が……。ホウカン探偵恐るべし! ユーモラス、そして深い哀感を胸に残す、探偵小説の傑作!
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Posted by ブクログ
ヨイショの法間探偵、「探偵法間(のりま) ごますり事件簿」の前の作品。 これは長編。 ストーリーは「日本の戦後史の闇」を 一気に暴いていくのかと思っていたら え、そういう終わりなの?と思った。 けれど、良くも悪くも 真実を真実として、伝えることができずに 薄れていく記憶に苦しみながら 終わりを迎え...続きを読むた方々は 多いのだろうなぁ、と考えさせられる。 ヨイショはこの頃からお上手。 だんだん磨きがかかっていくのだわ~
東氏にしては、珍しく、ハードボイルドではない探偵もの。 口先三寸の阿諛追従探偵が活躍する一冊。 戦中の最中から、戦後。 現在の大企業も前身の企業はあったわけで、よく戦後裸一貫で築き上げたなんて立志史があるけれど、原初的貯蓄つまり興す為の資本金はどうやって作ったかってところを紐解くと、やっぱり戦後...続きを読む闇市の用心棒みたいなことから、満州から引き上げて来る時に、阿片を持ってきだの、陸軍の物資をギッてきただの、果ては殺しに至る黒い部分があっとのでは、と。 確かに、当時のことって、最早今の人には、いくら資料が残ってるとは言え、黒い歴史は爺さん達が墓場まで持ってってんだろうなー、なんて。
法間シリーズ。 前回は短編集のうちの一話のみしか出てこなかったキャラだったが、今回は長編の主人公に昇格。それだけにキャラは強く、口から出任せをいっているようで実は切れ者、無駄に(?)博識で的を得ており、シリーズ主人公として、これからも期待出来そう。今作に関しては、オチが中途半端であったのが少し残念...続きを読む。結局、闇は闇のまま、ということなのだろうが、何が闇だったのかも曖昧なままで、肩透かしを食らった感じ。まぁ、このキャラで今後に期待、かな。
ヨイショをさせたら天下一品の探偵が活躍するユーモア探偵小説。というか、ススキノ探偵シリーズの便利屋がもっと軽薄になってヨイショするようになった感じ。でも、ヨイショするというよりもファッション関係のことに詳しすぎるのがちょっと違和感がありますね
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