タチコギ

タチコギ

715円 (税込)

3pt

3.9

不登校の息子を連れて故郷に帰った柿崎信郎。30年ぶりの帰郷が「あの頃」の記憶を呼び覚ます。1978年、まだ柿崎がノブと呼ばれていたあの頃。そこには5人の友達がいて、鉱山があった――。今よりも遥かに貧しく辛かった時代に生き生きと過ごしていた少年が父になった今、息子に何を伝えられるのか。汗臭くも繊細な少年時代を描く傑作青春小説。

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タチコギ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    祖母の訃報を受け、不登校の息子を連れて30年ぶりに帰郷した柿崎信郎。甦る少年の頃の出来事と現在の境遇が、父として息子に伝えるべき何かを生み出す。
    子供だからといって楽しいことばかりじゃない。大人だからといって世の中を上手く渡れる訳でもない。人間が生きていくには、何かしら背負うものがある。その重さに耐

    0
    2016年01月19日

    Posted by ブクログ

    いつもの青春モノよりは主人公の年齢層が低いので買うかどうしようか悩んでいたのだが、たまたま書店に行った際に(最近はネットで本を買うことが多いので)この文庫の表紙を見てついつい買ってしまった。作者と世代が似ているし住んでいる地域(話の舞台となった場所)も近いのだが、全然違う幼少時代なんだなぁと思った。

    0
    2011年09月03日

    Posted by ブクログ

    田舎町の小学生男子たちのいかにも昭和の香りがするアホさ加減と、今の時代ならではのイジメや不登校問題が交互に綴られた作品。
    三羽氏の描写の上手さは健在です。加えて少年ならではの純粋さと、上手く表現できないもどかしさのバランスも絶妙。ここまで書けるということは、きっと相当充実した少年時代を過ごしたんだろ

    0
    2015年05月17日

    Posted by ブクログ

    亀岡鉱山の話って書いてあるんだが、なぜか、強烈な岡山弁。
    ここの感想も、岡山と勘違いしてる人が多いんだけど。
    読んだのは初版なんだけど、版が違うと変わってるのかな。

    0
    2013年10月28日

    Posted by ブクログ

    あれ?なんだか印象に残ってない。
    読んでから時間が少し経ってしまったせいだけでは無いんだろうなー

    2回は読まない

    0
    2011年10月03日

    Posted by ブクログ

    かなり重いテーマの少年物語です。
    確かにノスタルジックな昭和の少年達が生き生きと描かれる場面もあるのですが、裏には様々な重い事情が存在します。
    貧困、鉱山の衰退、いじめ。父親の少年時代と息子の現状が交錯し、読みごたえがあります。。ただ、何となく三羽さんらしくないというか、読みながら思わず「重松さんじ

    0
    2016年07月30日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    2015/4/19
    モッコリマン望月の変化が泣けた。
    ノブが「もういらない」と心の中で切り捨てた時に私も心の底から同意したから余計に。
    むかし先生も人間やって、聖人じゃないって気づいた時になーんやって思った。
    人間やから失敗も手抜きもサボりもなんなら悪意も持ってて当然。変に期待すんなって。
    でも今回

    0
    2015年04月20日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    無責任な大人の意見が、実は子供の社会性を育んでるって考え方にハッとさせられた。子供のうちに、「お前の事なんて知らん」みたいな人と関わっていく経験が大事なのね。物語としての出来も秀逸。先生がダボちゃんの更生のためある意味人生を捧げたってくだりは涙もの。読んでよかった。

    0
    2012年03月15日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    戦後のまだ復興期に鉱山の町で少年時代を送った父が息子と二人で、祖母の葬儀に帰省するところから物語が始まる。
    息子は学校でいじめにあっていて、登校拒否。父として会話を持たないといけないが、話し始められない。
    自分の少年時代を思い出すことから糸口をつかむ。
    父親が職工で管理職の家庭の子供たちと対立し、体

    0
    2011年10月19日

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