零から0へ

零から0へ

1,760円 (税込)

8pt

3.8

1945年、父が戦死し、聡一は一家を支えるために大学をやめ、鉄道総局の研究所に入所する。そこには戦争中に軍で戦闘機の設計や製作に関わり、多くの命を奪う結果を生んでしまったことを悔いる壮年の技術者たちがいた。平和への想いを込め、不可能と言われながら、東京―大阪間を数時間で結ぶ高速鉄道の開発に取り組む彼らを手伝ううち、聡一もいつしか没頭していく。過去を乗り越え、未来へ向かう様々な人々の、希望の物語。

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零から0へ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    戦後77年を過ぎて、当時の記憶もだんだんと失われつつある。
    終戦間もない東京で、焼け野原の中、復興をしようとしている日本。

    軍用機を設計して多くの若者を死なせた後悔の設計技師が
    安全で早く美しい乗り物を作ろうと、旧国鉄の技師と対立しながらも、
    夢の超特急、新幹線ができ上がる。

    肉親を失った哀しみ

    0
    2023年07月05日

    Posted by ブクログ

    だからゼロなのか!!
    読み終わった瞬間につぶやきました。まはら三桃さんが史実に即した物語を書かれるとは、驚きました。

    0
    2021年12月29日

    Posted by ブクログ

    新幹線を作る事がメインかと思いきや、登場人物の戦中戦後の生活が大きく関わりノンフィクションに近い物語となっています。戦後生まれの作者ですが、北九州出身なので引き揚げの話しを入れるのも当然だと思いました。

    0
    2022年04月24日

    Posted by ブクログ

    戦時中、零戦や特攻機などの戦闘機を開発・設計していた技術者たちが、戦後、夢の超特急『新幹線』の研究開発を行い、実現させた実話を元に描かれた物語。
    「自分が持っている技術を投じてつくった飛行機で、若いパイロットたちが死んでいった。大勢の人が亡くなってしまった」という悔いる気持ちから、「戦いを生み出さな

    0
    2021年06月21日

    Posted by ブクログ

    今、当たり前にある新幹線には、
    こんなドラマがあったんだよと、
    子どもが知るにはいいなあと思ったけど、
    満州の話の部分は厳しいか。
    それも大事な歴史の一部だけど、
    今回の話はそこがなくても成立したはず。

    なんか、、もったいない。

    0
    2021年06月19日

    Posted by ブクログ

     零戦を作っていた技術者が、新幹線0系を作る。
     
     タイトルの通り。
     が、内容がうっす〜い。

     鉄道の技術屋が主人公の小説なのに、
     話は技術寄りでもないし、
     ホンワカした恋愛要素を軽く混ぜてみたり、
     
     なんか話が軽い。

     今回の話は車両設計だけど、それにしても、もっと話を深めるエピソ

    0
    2021年05月22日

    Posted by ブクログ

    第二次世界大戦時、戦闘機の開発に携わっていた技術者たちが、戦後の復興を支える鉄道開発にも関わっていたという事実に基いたストーリー。『プロジェクトX』(参考文献にも上がっている)的な技術屋さんを主人公としたハードな話かと思ったけれど全然そんなことはなく、どちらかと言えば気楽に読めた。♫ビュワーン ビュ

    0
    2021年03月20日

    Posted by ブクログ

    敗戦後、GHQから「航空の研究、生産の一切」を禁じられた日本では、軍用機を生産していた軍の技術者たちが贖罪の気持ちから、高速鉄道の実現に向けて取り組むことになる。
    小説としての着想と筋書きは素晴らしいが、零戦で実現させた技術力の高さを、鉄道という平和利用の形で0系新幹線で実現させた技術者の思いは、も

    0
    2021年02月08日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     武器を作り、人を死なせてきた贖罪の気持ちから、自分たちの技術を平和のために使いたいと思った技術者たちの苦闘を描いたもの。希望が伝わってくる作品である。
     極度の近視のために徴兵検査に落ちたことを引け目に感じている19歳の聡一と、満州から引き上げたときの恐怖がトラウマとなっている19歳の寧子の初々し

    0
    2021年03月25日

零から0へ の詳細情報

  • カテゴリ
    小説・文芸
  • ジャンル
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    ポプラ社
  • ページ数
    310ページ
  • 電子版発売日
    2023年09月29日
  • コンテンツ形式
    EPUB
  • サイズ(目安)
    2MB

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