ヒロイン

ヒロイン

2,200円 (税込)

11pt

世間を震撼させた白昼のテロ事件から17年。
名を変え他人になりすまし、"無実"の彼女はなぜ逃げ続けたのか?

1995年3月某日。渋谷駅で毒ガス散布事件が発生。実行犯として指名手配されたのは宗教団体「光の心教団」の幹部男性と、何も知らずに同行させられた23歳の信者岡本啓美(おかもとひろみ)。この日から、無実の啓美の長い逃亡劇が始まった。他人を演じ続けて17年、流れついた地で彼女が見つけた本当の"罪"とはいったい何だったのか――。

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ヒロイン のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年04月16日

    自分の思いを持つことすら許されず、何かを信じることがどういうことなのか分からないまま、流されるように生きる。
    この作者は、そんな人を目の離せないような危うい魅力を纏わせて描く。
    そして、そういうあなたはちゃんと自分の意思を持って、何かを信じることができているのかと問われているような気になる。
    親がつ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年05月05日

    教科書に載るほどの事件をモデルに書かれたことがすぐに分かります。
    報道を知った時のショックもあったので、最初は思ったように読み進められませんでした。

    最初から終わりに向かっているようなストーリーでした。
    主人公に限らず登場人物は優しさや思いやりのようなものを見せるのですが、ギョッとする様な冷徹さや...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年05月01日

    渋谷駅毒ガス散布事件の実行犯「光の心教団」の貴島紀夫と当日一緒にいた教団の岡本啓美の17年にわたる逃亡記。

    啓美は貴島と別れ一人で実父と再婚相手の住む新潟に行き、そこに匿ってもらい、再婚相手みどりの手助けにより容姿を変えます。

    次は2000年、スナック梅乃でママの梅乃の実の孫娘であるジャーナリス...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年04月14日

    見つかってほっとしたような、このまま山口一(このも偽名)の妻山口りりとして介護施設で働いて逃げ続けて欲しかったような…。
    でもプロローグは捕まるところから始まっているからわかってはいたんだけど、どこでどうなってそうなってしまったのかがいろんな展開をしながら飽きずに興味深く読んだ。
    教団に入ったことが...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年03月28日

    初めは、宗教の本と思ったけど、読んでいるうちサリン事件を思い出した。17年間岡本裕美は名前を変え生き延びたがこんな人生があるのかと思った。愛する男に出会い、子供を産み、子供に名前がない,友人であったまことの思う人生に振り回されたような気もする、裕美は自分を隠すためには仕方がなかったにせよ、ずいぶん嫌...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年03月14日

    読み始め、桐野夏生かと思ったよ。そんな感じだよね。OUTっぽい話も出てくるし。

    全体的に面白いとは思うのだけれど、共感というか没入できないのは、
    やっぱり、彼女が逃げている理由が理解できないから。
    見つからなかっただけ・・・というのは分かるけれど、
    事件から落ち着いたときに、自首することを考えると...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年03月11日

    新興宗教の起こした白昼のテロ。
    なにも知らないまま巻き込まれた末端信者が
    長い逃亡生活の果てに見つけたものは…。

    読み応えずっしり。
    本人は勿論その周りの人びとそれぞれのその後が気になる。

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    Posted by ブクログ 2024年03月08日

    逃亡劇ロードムービー。追い詰められた主人公の、捨て鉢で純粋で達観した生真面目さが好ましくて、着地点が気になって一気読みした。キャラ立ちしている登場人物の中でも、みどりすみれ母娘の逞しさが得体が知れなくて不気味で怖かったし、ジョーさんの弱さや不器用さが憐れで、報われない健気さに感情移入してしまった。

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    Posted by ブクログ 2024年02月17日

    面白い。冒頭からあの事件をベースにしてはじまるので引き込まれる。が、新潟からは独自の物語としてスタートする。
    後半は主人公の恋愛に感情移入できなかったためダレたが、自分のアイデンティティを紆余曲折しながらも生き延びる主人公が面白い。
    親子関係の確執や救われたり救われなかったり。人生って面白い。
    著者...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年02月15日

    逃亡犯はこんな風にして助けられ、助けながら生きているのかも。
    桐島聡の約50年の日常はどうだったんだろう。

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