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Posted by ブクログ 2013年05月11日
あぶらかす・フェジョアーダ・ガンボ、そしてフライドチキン。今では一般的な市民権を得たものも多い各地の「ソウルフード」は、かつて差別と貧困に苦しめられた人々が知恵と工夫で編み出した食べ物だった。
関西の被差別部落地域、アメリカ南部、ブラジル、ネパール……と世界各国を旅しながら食べ歩いたソウルフードには...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年03月19日
すごく良かった。
被差別部落の出身である著者が、「被差別の民の知恵と結晶」である「むらの食べ物」を通じて、主に海外の被差別民を尋ね歩いた記録。
著者の、人に接する姿勢がとてもまっとうでほっとする。
「被差別者に対する配慮」という特別なものではなく、ただ当たり前に礼を尽くす。
食べ物を残さないように...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年11月13日
個人的に上原善広いブームが訪れたかもしれません。ジャーナリストとしては無責任な行動や、クズな言動に辟易しながらも、他の人の文章では見る事の出来ない生々しさが惹きつける要素ではないかと思います。
被差別部落出身であることを隠さず、それを強みとして入り込みにくい部分までぐいぐい入り込んでいく力技で、今回...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年07月19日
俗説で言われるところのホオルもん、ホルモンは実は被差別側からの巧妙な印象付けにより、その美味を隠しつつ独占して来たのでは。といううがった見方はないのだろうか。それほどホルモンは旨いし、今や正肉に比べても高級食材ともいえる。
フライドチキンしかり、差別の歴史はその歴史に反して余儀なくされたにしてはあま...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年12月14日
世界の各地域でいわゆるソウルフードと呼ばれる被差別階級の食卓を見つめることで筆者が自己のアイデンティティを確立していく。大阪・更池部落のさいぼし・あぶらかす・こうごり。アメリカ黒人社会のフライドチキン・BBQポーク・なまずフライ。果てはブルガリアのロマの食卓やネパールの牛食文化にまでスポットが当てら...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年11月23日
「ソウルフード」は差別と根っこのところでつながっている。アメリカのフライドチキンやなまずフライ、ブラジルのフェジョアーダやムケカ、ロマのハリネズミ料理など、実際にその地を訪ねて差別されている人たちに入り込んで食べさせてもらう。ネパールの不可触民・サルキが食べる牛肉のエピソードはすごい迫力。原点には、...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年07月16日
アメリカ、ブラジル、ブルガリア、イラク、ネパール、そして日本。
各国の被差別民とされる人たちが暮らす地域を訪ね、その食をレポートした本。
今も差別が色濃く残るところ、水面下に潜んで見えなくなってしまったところ。
どんな差別を受けたのかといったことは、(かなりソフトに書かれているのではと思うが)やはり...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年07月14日
フライドチキンが被差別料理というのは意外だった。
昔は一般の人が食べていなかったホルモンも今ではメジャーな食材になっているし、被差別料理の垣根はどんどん低くなってきているのかも。そのうち「あぶらかす」もスーパーで売られるようになったりして。
被差別部落出身というバックグラウンドを活かして、外国でもす...続きを読む
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