死刑でいいです―孤立が生んだ二つの殺人―(新潮文庫)

死刑でいいです―孤立が生んだ二つの殺人―(新潮文庫)

693円 (税込)

3pt

2005年、大阪で若い姉妹が惨殺された。犯人の山地悠紀夫はその5年前、実母を殺し、少年院で矯正教育を受けていた――。裁判で山地は「さっさと死刑にしてくれ」と主張。2009年、一切の真相を語ることも、反省することもなく絞首刑となった。享年25。その短い人生でなぜ3人も殺めたのか。彼は化け物か、それとも……。緻密な取材で事件の深層と凶悪犯の素顔に迫る、衝撃のルポルタージュ。(解説・あさのあつこ)

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死刑でいいです―孤立が生んだ二つの殺人―(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    なんちゅう負のスパイラル。誰ひとり幸せになれない結末に終わった。空しい実話。山地…死刑でいいです…。この言葉で彼を取り巻く短い人生と出会い、被害者、すべてを濃縮している。

    0
    2015年06月04日

    Posted by ブクログ

    社会との繋がりについて、考えさせられた本。発達障害があっても、(人も含めた)環境に恵まれていれば事件を起こすことなく生活ができただろうと思う。事件が起きた以上、現状ではこのように裁くしかない。しかし、事件の抑止には、私たち一人一人が発達障害の特性を理解し、目の前にいる人と関わっていくことが必要だと感

    0
    2015年03月10日

    Posted by ブクログ

    10年程度前の本なので、専門分野についてはやや知識が古いと思います。杉山登志郎先生が『子ども虐待という第四の発達障害』でも記されている通り、虐待により発達障害様の症状を呈することはありますし、また本書内では愛着の問題についてもあまり触れられておりません。いまあらためてこの事件について考え直すとまた別

    0
    2021年02月23日

    Posted by ブクログ

    被害者が加害者に転じていくのは、もしかすると流れのようなものになっているのではないだろうかと考えさせられる。

    0
    2021年02月21日

    Posted by ブクログ

    まことに気が重い
    どうしようもないくらいに気が滅入る
    それでも
    これは 確かな事実
    これは 実際に起こってしまった事件

    さまざまな凶悪な犯罪事件が
    耳目に入ってくる

    なぜ そんなことが起きてしまったのか
    なぜ そんなふうになってしまうのか
    なぜ その時に起きてしまったのか

    そして
    その後のこと

    0
    2019年09月14日

    Posted by ブクログ

    人間という面で見ると、
    精神障害、パーソナリティ障害、発達障害、
    犯罪という面で見ると、
    刑罰、反省と更生、再犯防止
    どれもこれも、なんとなく違いをわかったつもりで
    わからず漠然と同じ様に捉えていた。
    考えさせられた。(きっとあとがきのように
    忘れてしまうのだけど)
    この本を読んで、違いが分かったわ

    0
    2015年03月20日

    Posted by ブクログ

    既に死刑が執行された、大阪の姉妹殺害事件の犯人、元死刑囚、山路悠紀夫の生涯、発達障害…そして、事件を防ぐ事は出来なかったのか…を綴ったルポ。
    私見だけど、死刑の判決自体は妥当だと思う。著者もそこはどうこう言うつもりはないみたい。
    この本がテーマにしてるのは一つの司法の限界とも言えるもの。
    考えさせら

    0
    2014年03月05日

    Posted by ブクログ

    仕事的にも非常に役に立ったし考えさせられた一冊でした。罰すればそれで済むのか。刑事政策を考えるうえでも必読の一冊だと思います。

    0
    2014年01月21日

    Posted by ブクログ

    自ら張り巡らせた壁の中に閉じこもってそこから出てこない。なんとなく彼の気持ちは想像できる(気がする)。意地なんて張らない方が楽に生きられるのに…とも思うが、これが"障害"であり、そう容易く矯正することのない性質なのだとしたら…。アスペルガー症候群と診断される(こともある)山地と、彼の犯した重い重い罪

    0
    2013年05月31日

    Posted by ブクログ

    犯人の生育環境に色々問題があって気の毒だった。
    カッコ悪いところを意地でも見せたくないって思いが強すぎて周りに虚勢張ったり心を開かない様子がしんどそうだと思った。
    山地を支えてくれた人はいたけれど結果的には楽観的だと思う判断が多く爪が甘いと感じた。

    0
    2023年01月08日

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