法と社会 新しい法学入門

法と社会 新しい法学入門

902円 (税込)

4pt

社会においては個人の行動を規制し、秩序を維持していくことが不可欠であるが、これは主として「社会化」および「社会統制」という過程を通じて行なわれる。本書は、法を社会統制のための特殊な技術とみる立場からその社会的機能を論じ、法と他の文化領域――言語、神話、宗教、道徳などとの関係を明らかにする。古代社会や未開社会における社会秩序の問題にも考慮がはらわれており、従来の書とはやや異なった法学入門である。

...続きを読む

法と社会 新しい法学入門 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    入門書としてとても読みやすい。
    文化の一部であり、個人間または権力と個人の間の争いを安定させる社会統制の一種でもある法が、どのような変遷を経て現在に至り、今後どのような課題が残されているのかを分かりやすく述べている。

    法を社会工学として捉える考え方はとても納得感があった。

    0
    2023年05月02日

    Posted by ブクログ

    ありがちな法学入門の本とは全く異なる、まさに「新しい法学入門」。もっと早くこの本と出会いたかった!

    各国の法学の特徴や法学史といった、法学を学ぶ上で知っておきたい事柄が広く押さえられている一冊。
    ただそれにも増して個人的に嬉しかったのは、法学を「社会工学」と呼び、人類学や社会学、心理学、言語学など

    0
    2022年06月30日

    Posted by ブクログ

    法というものを言語による社会統合の技術の一種ととらえ、社会・言語・宗教・歴史・哲学等の社会科学の視点から分解・研究した一冊。法だけを学ぶのではなく、当時の社会情勢や人間について理解をした上で法を学ばないと真の理解はできないと再確認。

    0
    2020年12月24日

    Posted by ブクログ

    大御所の書いた入門的新書でもこれはかなりおもしろい。弟子筋にもすごい人がいて、研究も教育も啓蒙も大した著者であった。

    0
    2013年09月25日

    Posted by ブクログ

    法の成り立ちから、出版されたときまでを概観した好著。法の仕組みが分からないまま、三権それぞれの問題を論じたり、はたまた憲法とごっちゃに解釈している日本の状況からも、もっと読まれて良い本。

    0
    2012年12月05日

    Posted by ブクログ

    家族が著者と知り合いで、自宅にあったので読んでみた本。

    一言でいえばかゆい所に行きと届く、法学の入門書だと思う。概論では、法学ではどんなことがあって、実定法を分けるとということが多いと思うが、著者の博識の文化論から法を位置づけ、宗教、哲学、道徳などの関係から、文化の一部である法学を、どのようなもの

    0
    2012年05月01日

    Posted by ブクログ

    法を社会を説明する一側面と捉えており、法学のみに留まらない多角的な視点から法を論じているため、非常に面白いです。

    新しい法学入門と副題がついていますが、まさに入門書としてお勧めします。
    また法解釈学だけをやってきた人にとっても、立ち止まって根源に戻る意味でお勧めです。

    0
    2011年08月24日

    Posted by ブクログ

    名著。さすが40年近く経っても未だに読まれているだけのことはある。
    本書は法と社会の関係を言語的、進化論的観点など様々な角度から論じており、その考察は非常に鋭い。法の具体的な内容にはあまり踏み込んでいないこともあり、ほぼ法学初心者の私でも理解するに容易かった。社会における法の果たす役割、及びそのフィ

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    新書で入門書のつもりで読んだら非常に難しかった。法律は文化の一部で共同社会をうまく成り立たせるために規定しているものだからとても大事だと思う。時代とともに考え方、やり方が変化するので法律も変えていかないといけないと思う。日本国憲法が70年も改正されないのはとても不思議だ。とりとめのないことを考えさせ

    0
    2021年09月11日

    Posted by ブクログ

    著者は、ラッセルやポパーの思想に造型の深い、法哲学の研究者です。本書には「新しい法学入門」というサブタイトルを持っていますが、いわゆる法学概論ではなく、著者自身の法哲学ないし法社会学の立場が強く押し出されており、そのぶんおもしろく読める内容になっています。

    とくに著者は、ポパーの社会工学的な発想を

    0
    2015年09月27日

法と社会 新しい法学入門 の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

中公新書 の最新刊

無料で読める 学術・語学

学術・語学 ランキング

同じジャンルの本を探す