想い出すのは 藍千堂菓子噺

想い出すのは 藍千堂菓子噺

781円 (税込)

3pt

「藍千堂菓子噺」シリーズ第4作!

『藍千堂』に特別な「誂え菓子」を依頼する客が次々とやってきて……。
藍千堂謹製、想い出に色を添える菓子三品。

父の死後、江戸でも名店と謳われる菓子屋「百瀬屋」の晴太郎と幸次郎兄弟は、
叔父に実家を追われ、小さな菓子司「藍千堂」を営む。
晴太郎が佐菜と結婚して男所帯だった藍千堂の暮らし向きは華やかになったが、
そんな折に、叔父の百瀬屋清右衛門が病に倒れた――。

清右衛門は静養のため、内儀のお勝と共に愛宕山の診療所で暮らすことになった。
娘のお糸が父母の代わりに『百瀬屋』を取り仕切るはめになったが、
当のお糸は落ち着いたもの。『藍千堂』の兄弟、晴太郎と幸次郎が手を貸し、
新たな『百瀬屋』はなんとか滑り出した。

だが、ほっとしたのもつかの間、『藍千堂』に難しい「誂え菓子」を頼む客が、
立て続けに現れた。ひとり目は、「目を悪くした祖母にも『見える』梅の菓子」を、
二人目は、「南の故郷を懐かしむ大切な女(ひと)に、南蛮菓子のかすていら」を。
偶然にしては妙だと感じた幸次郎が調べると、
『百瀬屋』の贔屓客だった旗本が浮かび上がった。

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藍千堂菓子噺 のシリーズ作品

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1~5件目 / 5件
  • 甘いもんでもおひとつ 藍千堂菓子噺
    850円 (税込)
    菓子職人の兄と番頭の弟。上菓子屋兄弟の繁盛記。「藍千堂菓子噺」シリーズ第1作。 両親亡き後、叔父に実家を負われた晴太郎と幸次郎。 兄弟は、かつて父の許で修業していた職人の茂市と一緒に、 菓子司「藍千堂」を開く。優しい職人肌の晴太郎と、 しっかり者で商才に長けた幸次郎は、亡き父の教えを守りながら、 叔父の嫌がらせにも負けず、知恵と工夫を凝らした季節の菓子で店を切り盛りする。 解説=大矢博子 ※この電子書籍は2013年10月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 晴れの日には 藍千堂菓子噺
    850円 (税込)
    「藍千堂菓子噺」シリーズ第2作! 季節のお菓子でにぎわい、日々、評判が高まる藍千堂。 店を切り盛りする〈菓子莫迦〉で職人気質の兄・晴太郎にもいよいよ春が?  と思いきや、惚れた相手の元夫は、奉行所を牛耳る大悪党だった!  前途多難な恋の行方に不穏な影が忍び寄る。 江戸・神田の小さな菓子屋を舞台に、おっとりした菓子職人の兄、 商才に長けた弟が菓子屋を切り盛りする「藍千堂」シリーズ。 今作は、人日(じんじつ)、上巳(じょうし)、端午(たんご)、七夕(しちせき)、 重陽(ちょうよう)といった五節句を題材に、季節の和菓子が登場する。 実はこの兄弟、江戸で名店と謳われる「百瀬屋」先代の息子たち。 父母亡きあと、叔父の清右衛門に訳も分からず店から追い出されたのだ。 兄弟は、亡き父の教えと「甘いもん」を前にした時の 客の「いい顔」を励みに、職人の茂市と三人で店の評判を上げていく。 そんなある日、仕事一筋の兄・晴太郎が恋をした。 ところが、晴太郎が惚れた相手の元夫は、奉行所を牛耳る大悪党。 前途多難な恋の行方に不穏な影が忍び寄る。弟の幸次郎や、職人の茂市ら、 周囲の人々に助けられながら、晴太郎は一世一代の大勝負に出る。 著者が考案したオリジナルの和菓子も魅力的。 第5話に登場する子戴(こいただき)は、宮中の祝儀に使われたのが始まり。 赤いもち米で作った餅を平たくしてくぼみをつくり、小豆餡を載せるものだが、 藍千堂オリジナルはもっと涼やかだ。 『あんこの本』の著者、姜尚美さんの解説も読みどころのひとつです。 ※この電子書籍は2016年6月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • あなたのためなら 藍千堂菓子噺
    880円 (税込)
    絶望の淵に突き落とされた人を、和菓子で笑顔にしたい! 命さえ惜しくない愛に巡りあったとき人は――」 江戸菓子の魅力と人情がたっぷり詰まった大評判の「藍千堂菓子噺」シリーズ第3弾。 おっとりした菓子職人の晴太郎と、商才に長けたしっかりもの幸次郎の兄弟は、 年老いた茂市に手伝ってもらいながら、江戸の菓子司「藍千堂」を営んでいる。 菓子一筋だった晴太郎が、佐菜に恋をして結婚。男所帯の藍千堂に 佐菜とその娘のさちが加わったことで、暮らし向きは華やかになった。 そんな時、従妹のお糸の縁談が発端となり、実家の「百瀬屋」が窮地に陥る。 命をかけて愛する相手に出会ったがゆえに絶望の淵に突き落とされた人々を、 晴太郎兄弟は和菓子で笑顔にできるのか。 寒天入りの飴が練りこまれた「変わりわらび餅」、極上の砂糖を煮詰めた「かるめいら」など、 晴太郎が工夫を凝らして作り上げるお菓子の描写が食欲をそそります。 解説=細谷正充 ※この電子書籍は2019年1月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 想い出すのは 藍千堂菓子噺
    781円 (税込)
    「藍千堂菓子噺」シリーズ第4作! 『藍千堂』に特別な「誂え菓子」を依頼する客が次々とやってきて……。 藍千堂謹製、想い出に色を添える菓子三品。 父の死後、江戸でも名店と謳われる菓子屋「百瀬屋」の晴太郎と幸次郎兄弟は、 叔父に実家を追われ、小さな菓子司「藍千堂」を営む。 晴太郎が佐菜と結婚して男所帯だった藍千堂の暮らし向きは華やかになったが、 そんな折に、叔父の百瀬屋清右衛門が病に倒れた――。 清右衛門は静養のため、内儀のお勝と共に愛宕山の診療所で暮らすことになった。 娘のお糸が父母の代わりに『百瀬屋』を取り仕切るはめになったが、 当のお糸は落ち着いたもの。『藍千堂』の兄弟、晴太郎と幸次郎が手を貸し、 新たな『百瀬屋』はなんとか滑り出した。 だが、ほっとしたのもつかの間、『藍千堂』に難しい「誂え菓子」を頼む客が、 立て続けに現れた。ひとり目は、「目を悪くした祖母にも『見える』梅の菓子」を、 二人目は、「南の故郷を懐かしむ大切な女(ひと)に、南蛮菓子のかすていら」を。 偶然にしては妙だと感じた幸次郎が調べると、 『百瀬屋』の贔屓客だった旗本が浮かび上がった。
  • 子ごころ親ごころ 藍千堂菓子噺
    800円 (税込)
    「藍千堂菓子噺」シリーズ第5作! 物語を彩るのは藍千堂謹製、初夏の上菓子三品。 さちの友だち、おとみが母親に捨てられた!?  境遇が移り変わっていく幼い少女たち。 さちが遊びに行ったおとみの家で、 おとみの母親が百瀬屋の上菓子を出してくれた。 おとみは、上菓子を生まれて初めて食べた様子。 さちは「藍千堂の方が美味しい」と感じるが、 「でも、どうして上菓子を出してくれたのだろう」。 さちが微かな違和感じた次の日、おとみの母はいなくなった。 おとみの母は、おとみを残して町火消の組頭に嫁入りした。 嫁ぎ先が生さぬ仲の娘を嫌ったため、おとみは置き去りにされたのだ。 大工の伯父夫婦が養女として引き取ることで、すでに話は済んでいた。 大工は金を握らされ、おとみを引き取ったと噂されている。 頑固で口下手な叔父に馴染めず、またその叔父から「おさちとは、 あまり仲良くするな」と諭され、不安になるおとみ。 そんな時、事件がおこり、おとみは「藍千堂」へ逃げ込んできて――。 おとみの騒動をきっかけに、ふと自分の境遇に思いをはせるさち。 なぜ、自分の年齢がひとつ減ったのか?  急に、「とと様」が自分の父になった訳は? さちも少しずつ大人になっていく――。

※期間限定無料版、予約作品はカートに入りません

想い出すのは 藍千堂菓子噺 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

    文庫書き下ろし

    父と叔父が築いた上菓子屋「百瀬屋」が、父の死後叔父に独占され、追い出された晴太郎・幸次郎の兄弟が父の弟子茂市と興して、人を幸せにする菓子作りを目指す「藍千堂」シリーズ3作目。

    第1話 梅薫る「ちいさ菓子」
    材木問屋の若旦那が梅見に連れて行くと約束したものの、忙しさに取り紛れている

    0
    2024年01月05日

    Posted by ブクログ

    人に喜んてもらいたいと様々な工夫をして菓子を拵える晴太郎。「食べなきゃよかった」は随分辛かっただろうなと思いますが、晴太郎を見守るお佐菜とさちちゃんはじめ幸次郎や茂一の存在が、また晴太郎を和ませ、力になり成長させてくれるのかなと思います。読むほど、次の物語が愉しみになります。

    0
    2024年04月08日

    Posted by ブクログ

    藍千堂菓子噺シリーズ第四弾。
    百瀬屋の叔父が病に倒れ、従姉妹のお糸が女主として頑張っていくことになる。
    藍千堂には、難しい誂え菓子の注文が相次いでくる。
    ほっこりした世界観が大好きです。

    0
    2024年03月01日

    Posted by ブクログ

    百瀬屋の叔父が病に倒れ、叔母も看病のために家から出る。
    残された従兄妹のお糸のために、人を補充。

    そんな忙しい頃、難しい注文菓子を2件立て続けに受けることに。

    どうやら喜んでもらえる工夫ができたのも束の間、その2件の注文の裏には。

    美味しそうな菓子の作り手たちの思いと、菓子に寄せる思いが交錯す

    0
    2022年08月17日

    Posted by ブクログ

    シリーズ第4弾

    出てくるお菓子はどれも美味しそう。
    難しい「誂え菓子」に挑む晴太郎だが、菓子を作り上げるための試行錯誤に再三は取れるのだろうかと心配になる。

    0
    2024年05月21日

    Posted by ブクログ

    【収録作品】晴太郎、怒る/梅薫る「ちいさ菓子」/秘めたる恋の「かすていら」/いまひとたびの「白羊羹」

    0
    2023年08月19日

    Posted by ブクログ

    安定した面白さがあるこのシリーズ。
    前作で病に倒れた「百瀨屋」主人の叔父が愛宕山に療養に行く事になり、母親もついていくと言う…

    職人も辞め傾きかけている「百瀨屋」をお糸に丸投げで、ちょっとイラッとします。

    前向きに店を変える決意のお糸は本当に強くなったなぁと…「藍千堂」の兄弟や周りの人達からの助

    0
    2023年02月10日

    Posted by ブクログ

    シリーズ第四弾。

    前作からかなり間が空いたので、シリーズ1~3をザザっと再読してから本書に臨みました。
    佐菜と前夫の件や、お糸と彦三郎のくだり等、ほぼ忘れていたのでその辺り復習できて良かったです。

    さて、何かと〈藍千堂〉の邪魔をしてきた〈百瀬屋〉の主人で、晴太郎と幸次郎兄弟の叔父・清右衛門が病に

    0
    2022年12月31日

    Posted by ブクログ

    ストーリー自体は面白いんだけど、ぽやんとしてて周りが心配し過ぎ、甘やかされすぎの坊ちゃんって?!どこのBLだよって感じのキャラがちょっと鼻につきだしたかな

    0
    2022年10月24日

    Posted by ブクログ

    いつの間に、無茶な要望を聞く菓子屋になったのか??シリーズ1冊読み逃してる?と思ったら…
    なるほどね。
    次巻ではかすていらのお客さんが笑って買いに来てくれたらいいな。

    0
    2023年07月17日

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