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低層の団地群を抱くその町は寂れていた。商店街にはシャッターが目立ち、若者は都会に去り、昔からある池には幽霊が出るという。その土地で人びとが交わすどこか歪な睦み。母の介護にやって来た男はバーで出会った少年に惹かれ、文房具店の女は一人の客のためだけに店を開ける……。終着点は見えている。だから、輝きに焦がれた。瞬く間に燃え尽きてもいいから。直木賞作家のダークサイドで染め上げられた連作短編集。
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Posted by ブクログ
嫌な気持ちになるのに面白い。登場人物たちは、どこにでもありそうな日常だったり、そうした日々を積み重ねているだけなのに、連鎖して闇の中に呑み込まれていった。そして、その闇に抗うことなく、どこか受け入れている様子が不可解なのに、共感できるところもあって心にズシリときた。
やっぱり窪さん、いいわぁ。 この世代の話を読みたかった! 連作風?の一冊。 「ルミネッセンス」は、ありがちな話。 同窓会で火が付いて、って感じに似てる(笑)。 「宵闇」はママのおじいちゃんへの気持ちがわかりすぎるほどわかる。 街の様子もすぐ近くの街みたいで想像しやすい。 あー、窪さん、既に次...続きを読むが読みたいです(笑)
5つの物語からなる連作短編集。 暗くて重いまま物語が進み、結末はホラーのようなのに、不思議なくらい引き込まれた。 女子中学生が主人公の「宵闇」の結末だけは、明るいく力強い。 全体に漂うやるせない感じ、物事が解決しない世界…現実の自分にも当てはまるから、引き込まれたのかもしれない。
ある団地を抱えるまちを拠点としたダークな短編集。 何の前情報もなく読み始めてしまったが、よく見ると各々のタイトルが妖しい。 どろっとして真綿で首を絞められるような、ずぶずぶと泥沼にハマっていく感じ。 読んでいるとじわりと不穏な空気がまとわりついてくる感じ。 でも嫌いじゃない。先が気になって結局全話あ...続きを読むっという間に読んでしまいました。 『トワイライトゾーン』 母親の介護のため実家に戻った高校教師が歓楽街のある一軒の店に入って出会った少年らしき男性のことが忘れられず・・・。 『蛍光』 文具店を営んでいた父親が亡くなり、家の整理に帰った娘は、ノートを買いに来た少年をきっかけに、小学生の頃に亡くなった同級生の事を思いだし、同窓会で死因についてたずねると・・・。 『ルミネッセンス』 学生時代に好きだった子と同窓会で再開し、お互い家庭を持ちながらも、月に一度、身体の関係は持たずに小一時間ただおしゃべりをするために会う二人は・・・。 『宵闇』 子供の頃の事故で顔に大きな傷痕が残り、それが原因でいじめられ続ける女学生。近所の団地に住むおじいちゃんの家に定期的に母が作った食事を届けていると・・・。 『冥色』 一夜限りの女性との関係を続けていた男性が、厄介な女性と関係を持ってしまい、付きまとわれるようになり、逃れるためにある団地に引っ越すが・・・。
私は好きな話。現実味もあるけど、不思議な雰囲気もあり、少し怖い。短い短編のつながりも読みやすかった。
窪美澄さんによるダークサイドな短編集。 古い団地を舞台に、そこに住んでいたりそこに住む人と関わっている人物が主人公として登場する。 寂れた団地と、その側にある池がまたダークな雰囲気。 真っ当とは言えない過去や現在を生きる人物がたくさん出てくるので楽しいとは言えない小説だけど、私は好きでした。 1つ1...続きを読むつが短めだからさらっと読めるけど、後を引く感じ。ホラーっぽい読後感のものもアリ。 不倫(のような関係)、いじめ、記憶にない殺人などがテーマとして現れ、じめっと終わる作品群の中、1人の少女が主人公の「宵闇」だけは明るさというか光を感じる作品だった。 暗いしダークなのだけど、それで終始するわけではない強さがあった。 個人的に好みなのはラストの「冥色」 最初から最後まで、得体が知らなくてなんか不気味。恋愛色もあるのにこんな不気味でいいのか?という。笑 1冊読み終えて、世にも奇妙な物語を観終わった風な感覚があった。古い団地と、人を引きずり込みそうな暗い池のビジュアルが頭に浮かびやすくて。 行ったことないのにそこに行ったことがあるような奇妙な感じ。 ダークな作品が好きな方はぜひ。
前向きになれる宵闇がいちばん好き。 他は沼に引き摺り込まれた感じかな。 古い団地と暗い沼らにははとても不安にさせる。
ほんの少しの執着から 突然ダークサイドに堕ちる 憑き物が落ちた話(宵闇)と 何かに取り憑かれたかのような行動を起こす話(それ以外) 2023.10
心の闇を刳りなす5話の短編集。数学教師の中畑、文房具屋の水野、内装業の石崎、夏子に礼子…悲哀な人生と寂れた町が映し鏡のようであった。将又、団地登場。窪先生です。
その町に住む元同級生、その子供、リノベーションされた団地に越して来た新参者がそれぞれ主人公となる短編集。 どれも、ほんの少しホラーめいて不穏。 トドメの差し方が容赦無くちょっと気の毒な気もするが、イヤな笑いが込み上げて来るようなラストは好み。面白かった。
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