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Posted by ブクログ 2009年10月04日
最後にもの凄く、清々しい気持ちになれた本。
解説で角田光代さんが「大島真寿美さんの小説は、秘密基地を思わせる」と書かれていますが、ほんとうに正にそれだ!と思いました。
そう思わせるのは、遊子さんと茂さんの存在、瑠璃の存在、そして“かつて空き家だった、今は開店準備中のカフェ”があるからかもしれない。
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Posted by ブクログ 2014年08月29日
【本の内容】
むかしむかしあるところに、私たちが家族だった頃がある―。
母と兄、そして父も、私をおいていなくなった。
孤独な日常を送っていたとうこのもとに、ある日転がりこんできた従妹の瑠璃。
母とともに別居する双子の兄・陸は時々とうこになりかわって暮らすことで、不安定な母の気持ちを落ち着かせて...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年08月01日
父を亡くしひとりになった主人公のところへ、家出癖のあるいとこが転がり込んでくる。
いとこの後押しをきっかけに、
子供の頃家を出た母とふたごの兄と再会しようとするお話。
カフェの開業準備をする夫婦との出会いがあったり、主人公のゆるやかな日常が主軸となっている。
初期の作品ということもあってか、全...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年05月14日
喪失と、そこからの再生を描いた、透明で澄んだ物語。
ふわっと、淡々と話は進むのですが、確かにそこにある現実と、にわかに現実とは思えない話とが折り重なるそれは、なんだか実態の掴めない蜃気楼のよう。
それはちょうど捉えようのない漠然とした孤独感とか、不安感に近いものなのでしょうか。
壊れてしまったもの...続きを読む
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