リスペクト ――R・E・S・P・E・C・T

リスペクト ――R・E・S・P・E・C・T

1,540円 (税込)

7pt

やれるか、やるべきか、じゃない。やるしかないときがある。2014年にロンドンで実際に起きた占拠運動をモデルとした小説。ホームレス・シェルターに住んでいたシングルマザーたちが、地方自治体の予算削減のために退去を迫られる。人種や世代を超えて女性たちが連帯して立ち上がり、公営住宅を占拠。一方、日本の新聞社ロンドン支局記者の史奈子がふと占拠地を訪れ、元恋人でアナキストの幸太もロンドンに来て現地の人々とどんどん交流し……。「自分たちでやってやれ」という精神(DIY)と、相互扶助(助け合い)と、シスターフッドの物語。

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リスペクト ――R・E・S・P・E・C・T のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    本作は英国にて2014年に起きた公営住宅占拠事件を基にしている。何という熱さか! 「敬意」。ストレートに喰らわせてくるタイトルだ。
    背水の陣である彼女たちの熱さにはとてもじゃないが敵わない。
    一人の声が世論を、ひいては世界を動かす。重要なのは「つぶやき」ではなく腹の底からの「咆哮」なのだ。必読の一

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    2024年04月09日

    Posted by ブクログ

    2012年のロンドンオリンピック、緊縮政策の煽りを受け、2014年にロンドンで実際に起こった占拠事件をモデルにした小説。高級マンションに建て替えるために退去を迫られたシングルマザー達が立ち上がり、公営住宅を占拠し、空き家だらけで放置されている公営住宅があるのに、そこに住めずホームレスになるのはおかし

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    2024年01月06日

    Posted by ブクログ

    人に勧めたい本だ。最初の
    『政府や自治体が権力を持っているのは、人々にのためにその力を使うためです。それを使って人を脅かしたり、人々から何かを取り上げるためじゃない』の演説から痺れた。 
    そしてタイトルにもなってるリスペクト。人は誰しも尊厳を持っていて、それを失うことを恐れているし、誰もその人の尊厳

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    2024年01月02日

    Posted by ブクログ

    突然のまったんにびっくり。アレサ・フランクリン聴いたり、サフラジェット、シルビア・パンクハーストに興味沸いたり。刺激的!

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    2023年12月12日

    Posted by ブクログ

    事実をベースに創作されたフィクション。みなさんの書評を読んでいると、小説ではなくノンフィクション(またはエッセイ)で良かったのでは、と書いている方が居たけれど、日本語の読者に、生活は政治に直結しているのだ、と「より分かりやすく」したかったためかなと思いました。それと、事実や数字だけが記録に残っていく

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    2023年11月24日

    Posted by ブクログ

    こちらもリスペクトされたいものだなど思うことは色々ありますが、他者へのリスペクトを忘れずに生きていこうと思います。

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    2024年04月08日

    Posted by ブクログ

    よその国のことではないような気がする。違うところは、抵抗して戦う人たちがいるかどうか。その運動が広がりを見せるかどうか。そこが全然違う気がする。そして、一部戦う人がいたとして、それに連帯する人々がいるのか。自分たちがまさに壊されようとしているというのに、それに向かって抵抗するわけでもなく、ただただ受

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    2024年03月28日

    Posted by ブクログ

    英国に住んでいる著者ならではの視点で英国の低所得者への緊縮財政の影響を描いた小説。ロンドンのホームレス用の公共施設で生きているシングルマザーが立ち上げた運動を軸に話しが進んでいき、「自分たちを可哀想な人」としてアピールしたいわけじゃないのにと運動が広くし周知される中で悩むシングルマザーのジェイドと女

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    2024年03月17日

    Posted by ブクログ

    2013年にロンドン東部で実際にあったホームレスで若いシングルマザー達による公営住宅の空家占拠・開放活動を元にしたフィクション。

    長くイギリスで暮らす作者だけに、登場するシングルマザー達の怒り、悔しい思いや、彼女等の活動をサポートする昔の活動家達の応援したくなる思い、そして現地駐在の日本人若手女性

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    2024年02月22日

    Posted by ブクログ

    『自然にまっとうに自分たちでできることを、できないって思い込めば思い込むほど、支配する者たちの力は強大になる。おまえらにはトイレ一つ直せないんだから、俺らに任せとけって勝手になんでもかんでも決めるようになる。そうやって権力は、俺らが、つまり人間が本来持っている力を削いでいくんだ』

    という言葉がすご

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    2024年02月10日

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