おしょりん

おしょりん

858円 (税込)

4pt

4.2

明治三十八年、福井県麻生津村。増永五左衛門は、この地に農業以外の産業を根づかせるべく苦闘していた。そんな時、大阪へ出稼ぎに出ていた弟の幸八が、当時はほとんど普及していなかっためがねに着目、村でのめがね製造を提案する。村人たちの猛反対の中、輝く地平を求めて、二人は困難な道を歩み始めるのだった――。「金の角持つ子どもたち」等で注目を集める作家・藤岡陽子の新たなる代表作の誕生!

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おしょりん のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    題材がとても良いわけ〜最高やった。歴史の大人物とかじゃないし自分でも高校生から眼鏡なので気持ちが分かるって事。おしょりんの方言も目に留まるし、親方3人制度が生きてラストで五座右衛門と共に喜び合う。むめも日本の女性の鏡だと思う、芯があって旦那さんを立ててくれる、現代ではない世界だろうなあーあっ女性蔑視

    0
    2024年03月08日

    Posted by ブクログ

    何のことだろうと題名を見たときにはわかりませんでした。 おしょりんとは、福井地方の方言で積雪の表面が凍った状態 明治時代、福井で眼鏡を作ることを決断した増永五佐衛門、彼がいかに苦難の末に築き上げた眼鏡産業、この作品を読んで福井でなぜ眼鏡だったのかと理解しました。五佐衛門の妻むめが結婚相手の弟、幸八と

    0
    2023年06月26日

    Posted by ブクログ

    映画を見逃したので、原作を読んだ。
    すごく面白かった。藤岡さんの本は、リラの花咲く獣道で初めて読み、すごく読みやすかったので、こちらも読みました。地に根差したモノとして、リラと共通します。
    メガネなんて見たことない、視力という概念すら知らなかった時代の話。麻生津は現在でも超がつく田舎。そこで、こんな

    0
    2024年02月18日

    Posted by ブクログ

    鯖江のメガネを作ったのは、ふるさとを思う熱い気持ちだった。
    明治の人達の 真面目さ 熱い思いに頭が下がる。

    最後の終わり方も とてもいい

    0
    2023年10月25日

    Posted by ブクログ

    東京の外苑、キラー通り沿いにある、お洒落な眼鏡屋さん。まだまだ眼鏡が地方では珍しい時代に、眼鏡で福井県の小さな村の産業を活気づけようと、懸命に時代に立ち向かい、人々のためをひたすら願い、真摯に人生を駆け抜けた兄弟の話に胸が熱くなりました。
    まさか、この兄弟が、あのお洒落な眼鏡屋さんに繋がるとは…。新

    0
    2023年08月29日

    Posted by ブクログ

    父親の地元の福井県鯖江の辺りでメガネ作りを始める時の物語。
    明治の地租改正で貨幣で納税が必要となったところから、貨幣経済が農村に求められるようになったところから、農村の貧困の加速、現金収入に向けた産業化が必要になったということも語られていて興味深い。

    農作物の値段が安いというのが、そもそもおかしい

    0
    2023年07月15日

おしょりん の詳細情報

  • 映画化

    「おしょりん」

    2023年11月3日公開
    出演:北乃きい、森崎ウィン、駿河太郎

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