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世間に氾濫するトンデモ科学報道。センセーショナリズム、記者の思い込み、捏造、それを利用する企業や市民団体……。メディア・バイアスの構造を解き明かし、科学情報の真贋の見極め方、リスク評価の視点を解説する。(光文社新書)【光文社新書】
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Posted by ブクログ
「健康食品」と称されるものの中に、有意な効果があるものがあるのだろうか? と思っている。もちろん、嗜好品としての価値はあるだろうけれど。 本書には出てこないが、ヨーグルトや乳酸菌飲料は、原料となった乳、糖を同量摂るのと違う「効果」を持つのだろうか? 本書は、近年メディアで取り上げられた根拠不明な「...続きを読む健康情報」を、定量的に評価してくれる。 そして、かつて新聞記者として十年間この種の活動を行なっていた経験から、そうなる仕組を教えてくれるところが、大変よい。 以下、評者が教えられたこと: ・DDT はマラリアを防ぐベネフィットが大きく、2006/9 に WHO が推奨した ・PCB の適切な分解処理は、カネミ油症事件が起きた北九州市が最初に事業を具体化した ・紅茶には血管拡張作用があるが、ミルクを入れるとその効果は阻害される ・「環境ホルモン」が野生生物に影響を与えている可能性を指摘した本の原題には “A Scientific Detective Story” の副題が付いていたが、和訳ではそれが消されていた。 また、日本では「環境ホルモン」は研究費を増やすために、政府と研究者とが煽った可能性が高い 環境ホルモンに限らないが、報道関係者の通常の行動は、「あの話は怪しい」と思ったら、否定に回るのではなく単に足を洗い、「そう主張する研究者がいるという『事実』を報道したのであって、自分も被害者だと言う」である ・「悪いニュース」だけが報道する価値のあるニュースである ・食品添加物の摂取量が報じられることがあるが、その値は総摂取量であり、もともと食品に含まれている量の方がはるかに多いことが、ままある。 言われなくても知っていたのは、マイナスイオン みのもんた 驚いたのは、多くの面で信頼できる医師が、「ブルーベリーが目によい」説を信じていたこと。 やはり、「健康食品」や「サプリメント」には近付かないのがよさそうだ。
メディアが情報をどう扱うか、興味深いものがありました。話題になれば良い、間違っていても責任を追及されない形で掲載する、などなど。 20年前に流行った「買ってはいけない」の著者がまだ現役でいられるということは、それなりのマーケットがあってだまされる人が継続的に存在するんでしょうね。 この本が書かれたの...続きを読むは東日本大震災の前だけど、震災後のメディアおよび一部の急進的な方々の評価の参考になります。
特に健康系や偽科学と呼ばれるものに関してのメディアの影響力とその怖さについて記述した1冊。 メディアがバイアスが掛かっているのは周知だけど、実際にどの様にねつ造され、影響力を及ぼすのかというのは中々わからないので、非常に勉強になった。
結局、「◯◯を食べたら△△!!」系の話は全て疑うべきだということだ。 家庭科の授業で習うように栄養素について考慮し、様々な品目を適切に摂取する、地道な方法しかないのだ。 残留農薬が危ない!とか、食品添加物は危ない!とかの報道で不安になってしまうのは、薬害エイズ問題や、水俣病などの公害問題が頭にあっ...続きを読むて、厚生労働省への漠然とした不信感があるためだ。 しかし、不安を煽るマスコミの科学的知識は、それとは比べ物にならないほど酷い。 「テレビや新聞が言っているからある程度は信頼出来る内容なんだろう」なんて考えてはいけない。 とんでもないウソの実験結果を大々的に報道し、後日誤りが判明しても、訂正、謝罪が行われることなど、ほとんど無い。 マスコミのセンセーショナリズムに歯止めをかけるのは難しい。 科学者たちは、素人たちが馬鹿な内容で盛り上がっていても、それに口出しするのは科学者の仕事ではない、と考えているので、間違った説が民間にしっかり定着してしまうことは日常茶飯事のようだ。 (最近はあまりの酷さに科学者たちも考えを変えつつあるそうだが) 「水からの伝言」の話は全く初耳だったが、この荒唐無稽な話が筆者の娘さんの小学校で、事実として授業で取り上げられたというのには本当に驚いた。 臨死!江古田ちゃんの四コマを思い出した。 猛禽(狙った獲物は逃さないかわい子ちゃん全般を指す)が、「あったかいお布団が大好きなの~」、「可愛いおばあちゃんになるのが夢なの~」などと発言、男性陣は「かわいいこと言う~」と喜ぶが、江古田ちゃんと友人Mは「誰だってそうだよ」と陰で毒づく、というもの。 当たり前のことでも、偉い学者さんが言うと、私たちは有難がってしまう。 だから、水に罵声を浴びせると云々という話を信じてしまう、というか、私たちはこの「非常に分かりやすい話」を信じたがっているのだ。 それにしても、新聞では政治部以外が政治のことを記事にするのはほぼ不可能らしいのに、科学に詳しくない社会部などが食品に関する記事を書くのは何なのだろうか。 国民に迷惑だからやめてもらいたい。
大学時代のメディア論の課題図書だった。 それまで、新聞を読みなさいなど、一辺通りの指示を鵜呑みにしてた自分の行動を反省するようになった。
バイアス=偏り メディアが事実をどう切り取るかで印象が変わる。 健康食品の偏向報道の生まれるメカニズムがメディア側の視点で多面的に語られていて参考になる。 2007年の書のため、ソーシャルメディアの問題は扱われていないが、それ以外の点では、今なおこの書の仕組みは存在していると感じる。
2015/12/17 非常に読みやすかった スローフードやバイオエタノール、 トランス脂肪酸の所が印象に残った 前の方がレビューで書いてある通り、 The New England journal of medicineは 英国ではなくアメリカのマサチューセッツ内科外科学会によって発行される医学...続きを読む雑誌
食の安全、安心に関心のある人に読んでほしい。 メディアが安易に流す視野狭窄で膨大な情報に惑わされることなく、自らの健康を守るために。○○は体にいいなどという謳い文句のように、自然界は単純ではないことを痛感できる。 他の著書も読みたい。
○○は体にいい、××は危険、といった情報に振り回されている人には是非読んでもらいたい本。 いい情報、悪い情報に関わらず、健康情報番組や新聞・雑誌の内容は都合のいい情報を集めて切り張りしていることが多くある、ということで正しい情報を見極めよう、という気持ちになります。ただ、正しい情報が何かを簡単に...続きを読む明確にはできない場合がほとんどだと思いますので、何事もリスクとベネフィットのトレードオフを考えて行動するのが必要なんでしょうね。 本書はあくまで直接的な「健康」への影響や「メディア」の報道のいいかげんさという側から事象を述べていますが、それ以外の切り口でももっと考えないといけないことがあるのでは?と感じました。その気付きを与えるという意味では、この本は読む価値があるでしょう。
無農薬、は無条件に「いいこと、安心・安全、素晴らしいこと」として扱われることが多いけれど、数十年前の農薬に比べ現在の農薬ははるかに改良が加えられている。農産物を無農薬で育てると、その野菜や果物が自らの遺伝子を未来に残すために、害虫等からわが身を守るための毒性物質を自ら作り出すようになっており、その毒...続きを読む性物質は改良に改良を重ねてきた農薬よりもむしろ人体には危険性が高いこともある、という記述が大変印象に残りました。生き物、凄いな。。。
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